虫歯菌が作る酸によってエナメル質に穴が開き、象牙質や歯髄が侵食された歯のこと。う蝕やカリエスとも呼ばれる。虫歯は進行度合いによって5段階に分類される。 C はカリエスの頭文字である。虫歯の段階虫歯の状態C0穴が開く前の初期段階C1エナメル質にだけ穴が開いた状態。削って詰める必要あり。C2エナメル質を突き破り象牙質に達した状態。歯がしみるなどの症状が現れる。C3歯髄に達した状態。酷く痛む。C4歯髄が壊死し、歯根に達した状態。放置すると顎に侵食する。虫歯の原因となる主な虫歯菌はミ…
ミュータンス菌が持つ、菌体に結合する非水溶性のグルカンを生成するグルコシルトランスフェラーゼ。これによってミュータンス菌は付着を強化し、周辺の細菌を巻き込み口腔バイオフィルムであるプラークを形成する。デンタルプラークの主たる構成要素となる不溶性グルカンを合成する酵素で,その作用を抑制することは S. mutans の歯面への定着を阻害することから,抗齲蝕ワクチン開発の際の有望な標的として期待され,成功したという数多くの報告がされている。しかし実際には臨床応用されているものは残…