1-メチル-4-フェニルピリジニウム(1-methyl-4-phenylpyridinium) †
MPTPが主に脳内のグリア細胞のミトコンドリア外膜に存在するMAO-Bによって酸化されて生じる有機化合物。神経毒性を有し、パーキンソン病を引き起こす。MPP+とも。*1
線条体においてA9?黒質-線条体ドーパミン神経の神経終末でドーパミン輸送タンパク質によって取り込まれる。シナプス小胞に取り込まれるとチロシン-3-モノオキシゲナーゼを阻害・失活させてドーパミンの合成を止める。
細胞毒性はミトコンドリア内膜の電子伝達系(複合体Ⅰ)を阻害してATPの合成を阻害すると同時に活性酸素を生成して酸化ストレスを起こすことによる。A9?のドーパミン神経に特異的に存在する神経メラニンと結合する。
*1天然アミン神経毒とパーキンソン病 永津俊治 藤田保健衛生大学総合医科学研究所: https://www.jstage.jst.go.jp/article/kagakutoseibutsu1962/40/2/40_2_123/_pdf
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このページの最終更新日時: 2018-11-27 (火) 08:40:16