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呼吸で取り込んだ酸素が体内で代謝される過程で、他の物質と反応しやすく不安定な状態に変化する。このような不安定で他の物質を酸化する作用を持つ、酸素に関連する分子やイオンを活性酸素と呼ぶ。活性酸素は殺菌効果があり、外部から侵入した菌に対抗するなど体に必要な働きもするが、過剰に増えると脂質などの細胞を酸化する原因となる。タンパク質上のシステイン残基を酸化するとされる。人体は酸素を利用する過程で様々な活性酸素が発生するため、それを取り除く仕組みを持っているが、過剰な増加や想定していな…
脂肪細胞のひとつ。熱を作るミトコンドリアが多く含まれるため褐色に見える。複数の脂肪滴を持つことから多胞性脂肪細胞とも呼ばれる。大きさは白色脂肪細胞の10分の1程度。褐色脂肪細胞は鎖骨付近や肩甲骨周囲、脊椎周囲、胸などに分布し、脂肪を使って熱を産生する働きを持つ。脂肪をエネルギーに変換する際は、白色脂肪細胞と同じくアドレナリン受容体が関わる。褐色脂肪細胞にはTRPV2が多く発現し、寒冷環境下(4℃)では交感神経の活動上昇に伴ってさらにその発現量が増加する。このTRPV2が刺激さ…
すべての真核細胞に最も多く存在し、細胞骨格の形成や細胞運動に関わるタンパク質。アクチン線維を作り出す。筋肉を構成する主要なタンパク質であるが、筋肉以外の細胞にも含まれ、細胞運動、細胞内と細胞外の間の物質輸送、細胞分裂、神経細胞の突起の伸長、脳・海馬での記憶の保持など様々な機能に関わる。アクチンは単量体であるときの分子の形状(G型)と、重合体に組み込まれたときの分子の形状(F型)で異なり、F型アクチンのみがATPアーゼ活性を持ち、ATPを加水分解できる。-α-アクチン-β-アク…
細胞単位でエネルギーを産生するために行われる呼吸。細胞呼吸や組織呼吸とも呼ばれる。細胞がグルコースなどの栄養素からエネルギー源となるアデノシン三リン酸(ATP)を合成する一連の反応。この過程で栄養素は二酸化炭素と水にまで分解される。異化の最終段階にあたる細胞内のエネルギー代謝については、呼吸によって取り込んだ酸素も関わってくるため、「細胞呼吸」(内呼吸)とも呼ばれています。解糖系、ミトコンドリア内で行われるクエン酸回路(TCA回路)、酸化的リン酸化(電子伝達系)がこれに該当す…
ATPを神経の中の小胞内に貯蔵する働きを持つヌクレオチドのトランスポーター。神経や内分泌、免疫細胞の分泌小胞に局在し、膜電位差を駆動力として塩化物イオン依存的にATPを小胞内に輸送する。分泌小胞が開口放出されると、ATPやその代謝物がプリン受容体に結合し、下流に情報を伝達する(プリン作動性化学伝達)。脊髄後角の神経細胞に存在する。神経損傷などの刺激によって小胞内のATPが細胞外へ放出されると、それがミクログリアのP2X4受容体に結合して痛みを起こす。エイコサペンタエン酸(EP…
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