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ゲノムとしてDNAを持つウイルスのこと。
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核酸(DNAまたはRNA)をタンパク質の殻で囲んだ物体。ウィルスとも表記される。細胞を持たず、自らは代謝や繁殖も行わない。また無機化合物のように結晶を作るため、生物と無生物の間の存在と言われる。ゲノムとする核酸(コア)の種類によってDNAウイルスとRNAウイルスに大別される。ウイルスの大きさは、ほとんどのものが2030nmで、大きいものでも数百nmであり、細胞に比べてはるかに小さい。他の生物の細胞に自分の核酸を送り込んで増殖する。ウイルスの感染を受けた細胞は死滅するが、ウイル…
DNAウイルスの感染などにより活性化され、自然免疫応答を惹起する膜タンパク質。抗腫瘍免疫に関わるシグナル伝達経路に関わる。STINGはウイルス感染などによって小胞体からゴルジ体へ移行し、システイン残基(88番と91番)がパルミトイル化を受けて活性化し、自然免疫応答を惹起する。このパルミトイル化をニトロ化した不飽和脂肪酸が阻害することが報告されている。腫瘍内において宿主細胞のSTING経路はIL-33及びIP-10の発現誘導に寄与し、また腫瘍細胞自体のSTING経路はCCL5及…
ポックスウイルス科オルソポックスウイルス属の二本鎖DNAウイルス。ウシ、ブタ、ヒツジなどに感染すると痘疱を生じる。腫瘍に感染すると腫瘍溶解作用を示す腫瘍溶解性ウイルスであるとともに感染細胞内でがん抗原を産生させる。
単純ヘルペスウイルスや水痘帯状疱疹ウイルス、サイトメガロウイルスなどのDNAウイルスが持つDNA依存性DNAポリメラーゼを阻害し、これらに対して強い増殖抑制作用を示すアデニン誘導体。9-β-D-アラビノフラノシルアデニン(ara-A)とも。商品名はアラセナやカサール。アデノシンのリボース環に結合しているヒドロキシ基ひとつの向きを逆にした構造を持つ。産業的にはウラシルアラビノシド(ara-U)を前駆体とし、その糖部分をウラシルからアデニンに付け替えることで生成される。
DNAに存在する、シトシンとグアニンがホスホジエステル結合で結合した塩基配列(ジヌクレオチド)。CpGが多く存在する領域をCpGアイランドと呼ぶ。哺乳類のDNAのメチル化の多くはCpGで起こる。細菌のゲノムDNAにはメチル化されていないCpG配列がある頻度で繰り返されており、これはTLR9を介して免疫を活性化する。哺乳類のゲノムDNAではCpG配列の頻度が少ない上に高頻度にメチル化されているため免疫賦活作用はない。一部のDNAウイルスにもCpG配列が存在している。例えば、HS…
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