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グリア細胞のひとつ。星状細胞や星状膠細胞、アストログリアとも。脳内の神経細胞の周りに存在する。ヒトの大脳皮質においては最も大きく、数も多い細胞。星型をしていることから名付けられた。神経細胞の主な産生時期が終了した後の神経幹細胞から生じる。アストロサイトの元になるアストロサイト前駆細胞は脳深部で作られ、脳表面側へと移動して、すでに形成され始めている神経細胞ネットワークに合流する。アストロサイトは細胞外のグルタミン酸をGLT-1によって細胞内へ運び込むことにより細胞外のグルタミン…
塩素の陰イオン。Cl-神経細胞には塩素イオンが約10mM(濃度約0.04%)含まれる。γ-アミノ酪酸(GABA)やグリシンのシグナル伝達に関わるトランスポーター(VGAT)はGABAと塩素イオンの共輸送体。タグ:
摂食行動を促す神経ペプチド。36個のアミノ酸残基からなるペプチド。ニューロペプチドYとも呼ばれる。γ-アミノ酪酸(GABA)と同じく短期的な(数時間の)摂食亢進効果を持つ。空腹や飢餓の時に視床下部室傍核などの脳領域で放出され、その脳領域内の神経細胞に作用することで飢餓信号の神経伝達の引き金となる。 NPYの脳室内投与は摂食行動に強力であり,ラットでは投与後.1時間にわたり夢中で餌をとる.NPYの産生は絶食により増加し,レプチンを投与すると正常レベルに低下する.このNPYの摂食…
身体への傷害を起こす刺激(侵害刺激)によって生じる不快な感覚。表在感覚のひとつ。痛覚とも。急性の痛みは危険からの回避や傷害部位の警告などとして重要であるが、慢性化した痛み(慢性疼痛)はQOLの低下の原因となる。痛みの急性期において、大脳皮質一次体性感覚野(S1)の神経細胞の活動が亢進することや、その部位の各神経細胞間の機能的結合が強化され活動相関性が高まることが報告されている。皮膚や内臓からの感覚情報は、脊髄後角において修飾・統合され、二次痛覚神経を伝って脳に至り痛みとして認…
延髄に存在する神経核(縫線核)。下行性疼痛抑制系の構成要素。橋縫線核に繋がる。第四脳室髄条の正中近傍に位置し、γ-アミノ酪酸(GABA)を含む細胞が存在していることから吃逆中枢に対するGABA作動性抑制性入力の源であるとされる。中心灰白質からの刺激は大縫線核を経由し、脊髄後角の侵害受容ニューロンを抑制することで疼痛を抑える。タグ:
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