GVL効果(graft-versus-leukemia effect) †
GVH反応によってがん細胞が攻撃され、白血病などのがんの治療効果が高まる現象。片親のHLAのみが一致した場合に確認されている。
GVL効果の存在は、T細胞をがんの治療に応用できる可能性を示唆している。
白血病でも再発する例は少なくないし、再発時には抗がん剤耐性になっている例もある。そのような患者に、骨髄または臍帯血移植を伴う治療をおこなうと、GVL効果によってある程度は治癒率が上がる。しかし一方で、GVH病による死亡例も少なくなく、これが骨髄や臍帯血の移植による治療の普及を困難にしている。とはいえ、GVL効果があるという事実は、T細胞の機能をがん治療に応用できることを意味している。*1
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このページの最終更新日時: 2017-12-04 (月) 18:04:16