H3受容体(H3 receptor) †
ヒスタミン受容体のひとつ。ヒスタミン神経の神経終末に存在する、シナプス間隙の遊離ヒスタミンの回収(フィードバック抑制)に関与する自己受容体。大脳と基底核に多く分布している。*1*2
他の神経系の神経終末(シナプス前膜)にも存在し、様々な神経伝達物質(アセチルコリン、セロトニン、ノルアドレナリン、ドーパミン、グルタミン酸、GABA)の放出を抑制する働きも持つ。
H3受容体の働きを阻害することによりヒスタミンの放出量が増大する。前頭葉のH3受容体は作業記憶に関わり、その密度が低い(ヒスタミンの合成と放出を抑制する作用が小さい)ほど作業記憶に重要な前頭葉の活動が高いことが報告されている。
*1KAKEN — 研究課題をさがす | 脳のヒスタミンニューロン系の虚血性神経細胞傷害防御機能に関する研究 (KAKENHI-PROJECT-04670118): https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-04670118/
*2“頭の回転の速さ”に脳内ヒスタミンが関与 | 量子科学技術研究開発機構: http://www.qst.go.jp/information/itemid034-004254.html
*2“頭の回転の速さ”に脳内ヒスタミンが関与 | 量子科学技術研究開発機構: http://www.qst.go.jp/information/itemid034-004254.html
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このページの最終更新日時: 2019-01-14 (月) 08:29:24