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ヒトパピローマウイルスを参照。
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核酸(DNAまたはRNA)をタンパク質の殻で囲んだ物体。ウィルスとも表記される。細胞を持たず、自らは代謝や繁殖も行わない。また無機化合物のように結晶を作るため、生物と無生物の間の存在と言われる。ゲノムとする核酸(コア)の種類によってDNAウイルスとRNAウイルスに大別される。ウイルスの大きさは、ほとんどのものが2030nmで、大きいものでも数百nmであり、細胞に比べてはるかに小さい。他の生物の細胞に自分の核酸を送り込んで増殖する。ウイルスの感染を受けた細胞は死滅するが、ウイル…
主に性的行為によって感染するヒトパピローマウイルス(HPV)によって引き起こされる子宮のがん。別名はマザーキラー。Rbとp53の遺伝子から発現されるタンパク質の働きが抑制されることで発生する。子宮頚がんの約90パーセントはいろいろなタイプのHPVが感染しており、これが子宮頚がんの原因であると考えられている。ところが、残りの10パーセントにはHPVは感染しておらず、他に原因がある。このHPVの感染していない子宮頚がんの細胞を調べると、Rbとp53遺伝子の変異が高率で検出できる。…
皮膚にできるできもののひとつ。イボや疣贅とも表記される。ウイルス(HPV)による疣はヒトからヒトへ傷口などから感染する。HPVは190種類以上が確認されている。内部に黒点(血栓を生じた毛細血管)があり、削れば出血するのが特徴。-ウイルス性疣贅--尋常性疣贅--扁平疣贅--尖圭コンジローマ--色素性疣贅--足底表皮様嚢腫--点状疣贅
疣の治療に用いられる凍結療法。疣の原因となるウイルス(HPV)は -70℃ 未満で不活化できるため、液体窒素を先端を尖らせた綿棒に染み込ませ、患部に数秒間、数回に渡って押し当てる。レイノー病や血小板の減少などが無い場合は凍傷の心配はないとされる。
子宮頚がんや中咽頭がんなどの頭頚部腫瘍、疣の原因となるDNAウイルス。ヒト乳頭腫ウイルスとも呼ばれる。がん抑制遺伝子であるRbのタンパク質の活性を阻害するタンパク質と、p53タンパク質の分解に関わるタンパク質を含むことが原因。HPVは1949年に皮膚に生じた疣の電子顕微鏡像で確認された,約8,000塩基対の閉鎖環状二本鎖DNAをゲノムとして有するウイルスである。カプシド径がおよそ52〜55 nmの正二十面体構造を有し,パピローマウイルス科に属する。皮膚や粘膜の上皮細胞に接触感…
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