IRF-8(Interferon regulatory factor 8) †
転写因子として働くタンパク質。顆粒球の前駆細胞においてGATA2の発現を誘導することで、好塩基球及びマスト細胞の分化・産生を促進する。*1
マウスにおいて、IRF-8の欠損によって好塩基球の著しい減少が起こることが報告されている。
また、好中球分化を引き起こす機能を持つ転写因子であるC/EBPαと結合して、その機能を抑制する働きを持つ。
IRF-8が正常に働かない場合、MDPやcMoPが好中球に分化してしまうことが確認されている。
正常なマウスでは IRF8 タンパク質が MDP の段階から初めて強く発現することを見出しました。IRF8欠損マウスでは MDP や cMoP が野生型のマウスよりも著しく増加していました。そしてIRF8欠損マウスの MDP や cMoP は樹状細胞や単球の産生能が著しく低下しており、驚いたことに本来なるはずのない好中球へと分化してしまうことを突き止めました。*2
*1免疫学 田村智彦教授らの研究グループが、アレルギー疾患を引き起こす免疫細胞である好塩基球やマスト細胞の産生・分化の仕組みを解明! | 先端医科学研究センター: https://www.yokohama-cu.ac.jp/amedrc/news/20141120.html
*2横浜市立大学 大学院医学研究科 免疫学 田村智彦教授らの研究グループが、白血球の分化において貪食細胞への運命を決定するタンパク質の働きを解明 -免疫不全症や慢性骨髄性白血病の病態理解にヒント-: http://www.yokohama-cu.ac.jp/amedrc/res/tamura_1409.pdf
*2横浜市立大学 大学院医学研究科 免疫学 田村智彦教授らの研究グループが、白血球の分化において貪食細胞への運命を決定するタンパク質の働きを解明 -免疫不全症や慢性骨髄性白血病の病態理解にヒント-: http://www.yokohama-cu.ac.jp/amedrc/res/tamura_1409.pdf
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このページの最終更新日時: 2018-08-09 (木) 20:04:06