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免疫グロブリンのひとつ。膜型IgMとともにB細胞表面に発現している。
血液中にも微量存在するが、役割は不明。*1
関連する用語
IgαとIgβからなるヘテロ二量体。ナイーブB細胞は膜型IgMおよびIgDを発現し、これらはIgα/βと会合してB細胞受容体として特異的な抗原を認識し結合する。プレB細胞受容体がこれを介してB前駆細胞の増殖ならびに分化を誘導するシグナルを伝達することが知られている。
リンパ球のひとつ。Bリンパ球とも呼ばれる。骨髄(bone marrow)から生産されるためその名が付けられた。鶏ではファブリキウス嚢という部位で作られる細胞(bursa)がB細胞を生成するため、その頭文字を取っているともされる。骨髄で生産される造血幹細胞から分化してB細胞となる。正確には、造血幹細胞からMTB前駆細胞がつくられ、さらにそれがMB前駆細胞を経てB前駆細胞となり、それからB細胞がつくられる。造血幹細胞 → プロB細胞 → 大型プレB細胞 → 小型プレB細胞 → 未…
全身の細胞に栄養分や酸素を運び、二酸化炭素や老廃物(尿素、尿酸、クレアチニン、アンモニアなど)を運び出すために全身を巡る体液。体重60kgの成人では4.5〜5リットル。体重の約8%(13分の1)を占める。血液の25%を失うと体温や血圧低下が起こり、35%を失うと意識障害が発生する。心臓から送り出される血液は動脈、心臓に戻る血液は静脈を通る。人間が生命活動を維持できる血液のpHの範囲は 6.8~7.8。通常は 7.35〜7.45 となるように調節される。血液のpHはHCO3-(…
未成熟のB細胞から産生される、結合力の弱いIgM。これに対して成熟したIgMを分泌型IgMと呼ぶ。B細胞は成熟する前からIgMを作り出すが、このIgMは「膜型」とよばれる結合力の弱いものである。このような未成熟なB細胞は、ヘルパーT細胞からの刺激を受けると成熟をはじめ、抗体としての力を持つ「分泌型のIgM」を作り出すようになる。
B細胞や形質細胞が生産する糖タンパク質。抗体とも呼ばれる。γ-グロブリン分画に含まれる。Y字型のタンパク質で、Yの形の先端部分に病原体の抗原が結合する。抗原と1体1で結合して、それを無毒化する。出典: 技術評論社 桂義元 免疫はがんに何をしているのか? 見えてきた免疫のメカニズム 2016/12/25どのクラスも、中央の2本の長いH鎖(重鎖)と、Y字の腕部分にある短いL鎖(軽鎖)が2本ずつの基本構造を持つ。抗原と結合する部分(Fab領域)は1つのVHと1つのVLで形成される。…
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