JAK2(Janus kinase 2) †
慢性骨髄増殖性腫瘍の原因遺伝子となる非受容体型チロシンキナーゼ。その点突然変異(V617F変異)は血球の無秩序な異常増殖を引き起こすことが報告されている。*1
JAK2はホモ二量体を形成する受容体に直接会合し、エリスロポエチンなどのサイトカイン細胞内シグナル伝達に中心的役割を担う。*2
変異体となったJAK2はSTAT5やc-Mycの活性化および発現を誘導し、また、これらの転写因子の活性化はJAK2変異体による発がんシグナルに必須の役割を果たすとされる。
*1生物学的製剤の効率的な細胞内への導入によるがん細胞増殖抑制の解析 生化学講座 多胡めぐみ、園田よし子、笠原忠: http://www.pha.keio.ac.jp/research/project/pdf/open_2-12.pdf
*2骨髄増殖性腫瘍の病態と治療 小松則夫: https://www.jstage.jst.go.jp/article/naika/103/2/103_440/_pdf
*2骨髄増殖性腫瘍の病態と治療 小松則夫: https://www.jstage.jst.go.jp/article/naika/103/2/103_440/_pdf
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このページの最終更新日時: 2020-05-11 (月) 09:01:04