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モノアミンオキシダーゼBを参照。
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パーキンソン病の治療薬。非可逆的かつ選択的なMAO-B阻害作用を持ち、線条体における細胞外ドーパミン濃度を増加させる。商品名はアジレクト。一日一回の服用で、用量調節の必要がないという利点を持つ。ウェアリング・オフ現象の抑制効果を持つ。神経保護作用を有することが示唆されている。
パーキンソン病に対する治療薬。モノアミンオキシダーゼB(MAO-B)を選択的かつ非可逆的に阻害する。L-デプレニルとも。商品名はエフピー。パーキンソン病モデル動物でドーパミン神経の神経毒である1-ベンジル-TIQを減少させ、同時に抗パーキンソン病作用のある1-メチル-TIQを増加させて症状を改善する。また、神経栄養因子(NGF、BDNF、GDNF)のグリア細胞での産生を促進してアポトーシスを阻止することも報告されている。
体内に存在するモノアミンのひとつ。化学構造や薬理作用は覚醒剤であるメタンフェタミンと類似している。フェニルエチルアミンとも。脊髄に比較的高濃度存在し、脊髄運動系の調節に関わることが示唆されている。MAO-Bによって代謝される。誘導体には幻覚作用を持つメスカリンや3,4-メチレンジオキシアンフェタミン(MDMA)などの合成カンナビノイドがある。
MPTPが主に脳内のグリア細胞のミトコンドリア外膜に存在するMAO-Bによって酸化されて生じる有機化合物。神経毒性を有し、パーキンソン病を引き起こす。MPP+とも。線条体においてA9黒質-線条体ドーパミン神経の神経終末でドーパミン輸送タンパク質によって取り込まれる。シナプス小胞に取り込まれるとチロシン-3-モノオキシゲナーゼを阻害・失活させてドーパミンの合成を止める。細胞毒性はミトコンドリア内膜の電子伝達系(複合体Ⅰ)を阻害してATPの合成を阻害すると同時に活性酸素を生成して…
1980年頃発見された、黒質-線条体路ドーパミン作動性神経を選択的に破壊(変性脱落)する神経毒性を有する有機化合物。脂溶性のため容易に血液脳関門を通過して脳に移行する。MAO-Bによって酸化されるとMPP+になる。MPTP自体に毒性は無いが、代謝で生じたMPP+によってパーキンソン病が引き起こされる。パーキンソン病のモデル動物の作製に用いられる。ロテノンと同様にミトコンドリア機能を阻害する作用を持つ。
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