健康用語WEB事典

NAD(nicotinamide adenine dinucleotide)

酸化型ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドのこと。補酵素として働く。NAD+ とも表記される。

酸化型ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドの化学構造

リン酸化するとNADPとなる。水素イオンを受け取って(還元されて)NADHとなる。

例えば、解糖系においてグリセルアルデヒド-3-リン酸脱水素酵素NAD補酵素として、これを還元してNADHとする。

NAD(ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド)は水素原子の運び屋で、水素原子をつけていない酸化型を「NAD+」、水素原子をつけた還元型を「NADH」と表します。NADHは、いわば生体還元剤ともいうべきものです。NADによく似た水素原子の運び屋にNADPニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸)があり、その還元型のNADPHも生体還元剤です。*1

*1技術評論社 山中建生 知りたいサイエンス 地球とヒトと微生物 身近で知らない驚きの関係

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このページの最終更新日時: 2018-09-17 (月) 09:08:31