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DNMT1と共に精子形成に必要なDNAメチル化の維持に関わるタンパク質。*1
CpG配列におけるシトシンのメチル化維持に関与する。
タグ: タンパク質 生殖細胞 DNA メチル化
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メチル基(-CH3)を付加する化学修飾。DNAのヌクレオチドのメチル化は、遺伝子発現を抑制する場合の最も基本となる化学修飾。この修飾の異常によって、シトシンやがん抑制遺伝子が突然変異を引き起こし、がん細胞が生じる恐れがある。ゲノムの遺伝子部分、とくに発現のコントロールにかかわる部分が誤ってメチル化されると、タンパク質がつくられなくなることがある。それが細胞分裂やアポトーシスにかかわる遺伝子だったら、がん化に結びつくことになる。しかし、メチル化を抑制すれば問題が解決するわけでは…
毛髪や筋肉、臓器など人体の各部を構成する必須の栄養素。三大栄養素のひとつ。漢字では蛋白質と表記する。蛋白はもともと卵白の意味。英語ではプロテインと呼ばれ、これはギリシャ語で「一番大切なもの」を意味するプロティオス(proteios) に由来する。体内に存在する酵素や受容体、免疫の抗体、血液中の血球などもタンパク質によって構成されている。人体全体の10〜15%程度を占める。化学的には、アミノ酸から成るペプチドが集まった一本のポリペプチドから作られる巨大な分子。タンパク質を構成す…
DNAに存在する、シトシンとグアニンがホスホジエステル結合で結合した塩基配列(ジヌクレオチド)。CpGが多く存在する領域をCpGアイランドと呼ぶ。哺乳類のDNAのメチル化の多くはCpGで起こる。細菌のゲノムDNAにはメチル化されていないCpG配列がある頻度で繰り返されており、これはTLR9を介して免疫を活性化する。哺乳類のゲノムDNAではCpG配列の頻度が少ない上に高頻度にメチル化されているため免疫賦活作用はない。一部のDNAウイルスにもCpG配列が存在している。例えば、HS…
核酸のひとつ。デオキシリボ核酸とも呼ばれる。デオキシリボースを含む、細胞核の中の酸性を示す物質であることから名付けられた。リン酸とデオキシリボース、核酸塩基の3つが結合してできたデオキシリボヌクレオチドが連なった重合体。全長2m、幅2nmとされる。DNAの一部(塩基配列)は遺伝情報を持つ遺伝子の本体である。遺伝子の部分はDNA全体の1.5%程度で、残りの部分は遺伝子ではない。真核細胞の核のDNAでは、1つのタンパク質をつくるDNA領域の中に、タンパク質をコードする部分(エキソ…
DNAメチルトランスフェラーゼのひとつ。DNA維持メチル化に必要なタンパク質のひとつ。UHRF1に認識された片鎖メチル化DNAを両鎖メチル化状態とする。発がんに関わり、抗がん剤の標的となる。また。DNMT1の阻害剤がiPS細胞の産生効率を大幅に上昇させることが報告されている。通常の状態ではRFTSドメインとDNAメチル化活性を持つ触媒ドメインが相互作用しているが、ユビキチン化ヒストンH3に結合するとDNAメチル化活性が大幅に亢進される。
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