PD-L1(programmed death-ligand 1) †
キラーT細胞が持つPD-1に結合し、その免疫機能を停止させる。これによってがん細胞は免疫細胞からの攻撃を回避している。
腫瘍は、従来自己組織の一部とみなされてきた。そのため、自己と非自己の判別がつかず、免疫は腫瘍を拒絶できないと考えられる。しかし、PD-1欠損マウスで自己免疫が発症するという事実は、PD-1シグナルをブロックすることで、 癌を攻撃できる可能性を示している。この仮説に基づき、我々は、腫瘍細胞がPD-L1を発現し、 免疫監視から逃避していることを明らかにしてきた。*1
正常な細胞はPD-L1をほとんど発現しないが、多くのがん細胞ではT細胞からの攻撃を免れるために多く発現している。*2
がん細胞が発現したPD-L1をPD-1に結合することを防ぐのが抗PD-1抗体である。
*1京都大学免疫ゲノム医学 本庶研 PD-1: http://www2.mfour.med.kyoto-u.ac.jp/pd-1_project.html
*2厚生労働省 最適使用推進ガイドライン ペムブロリズマブ(遺伝子組換え)(販売名:キイトルーダ点滴静注 20 mg、キイトルーダ点滴静注 100 mg)~悪性黒色腫~: http://plaza.umin.ac.jp/~jscs/info_guideline_2.pdf
*2厚生労働省 最適使用推進ガイドライン ペムブロリズマブ(遺伝子組換え)(販売名:キイトルーダ点滴静注 20 mg、キイトルーダ点滴静注 100 mg)~悪性黒色腫~: http://plaza.umin.ac.jp/~jscs/info_guideline_2.pdf
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このページの最終更新日時: 2018-01-22 (月) 09:14:39