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PET(positoron emission tomography)

陽電子放射断層撮影法ポジトロン断層法)。18F-FDGを用いることで、の活動領域や5〜10mmの小さながん悪性度転移状態を調べることができる。*1

活動中のニューロンが多くのグルコース細胞が活動する際のエネルギー源となる)を消費することを利用している。被験者はスキャン直前にグルコースにラベルした少量の放射性物質注射される。この放射活動をスキャナーで検出すると,の活動している領域を調べることができる。*2

PETの問題としては、グルコースを取り込みにくい性質を持つがんや数mmの小さながんは検出困難であることと、18F-FDGは正常臓器にも取り込まれたり、手術の必要のない炎症良性腫瘍にも集積したりするため偽陽性を示すことがある。*3

また、PETのみでは臓器の形がはっきり映らないため、PETとCTと同時に撮影して合成できるPET-CTPET/CT)が用いられる。

PET/CTによって撮影されたがんの例

出典: 新星出版社 図解 あきらめない 放置しない! がん医療 済陽高穂(2015/2/25)

*1新星出版社 図解 あきらめない 放置しない! がん医療 済陽高穂(2015/2/25)
*2東京女子大学 脳の科学 第 12 回 神経心理学: http://www.cis.twcu.ac.jp/~asakawa/BrainScience2008/BS2008-12.pdf
*3PET-CT検査のご案内(オプション検査)自治医科大学健診センター: https://www.jichi.ac.jp/kenshin/index_pet-ct.htm

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このページの最終更新日時: 2018-10-28 (日) 08:26:04