健康用語WEB事典

STING(stimulator of interferon genes)

DNAウイルス感染などにより活性化され、自然免疫応答を惹起する膜タンパク質。抗腫瘍免疫に関わるシグナル伝達経路に関わる。

STINGウイルス感染などによって小胞体からゴルジ体へ移行し、システイン残基(88番と91番)がパルミトイル化を受けて活性化し、自然免疫応答を惹起する。このパルミトイル化ニトロ化した不飽和脂肪酸が阻害することが報告されている。*1

腫瘍内において宿主細胞STING経路はIL-33及びIP-10発現誘導に寄与し、また腫瘍細胞自体のSTING経路はCCL5及びIP-10発現誘導に寄与することで、NK細胞依存的な腫瘍増殖制御に寄与していることが示唆された。*2

タグ: 免疫 腫瘍

*1ニトロ化不飽和脂肪酸による自然免疫応答の制御機構の... | プレスリリース・研究成果 | 東北大学 -TOHOKU UNIVERSITY-: https://www.tohoku.ac.jp/japanese/2018/07/press20180727-02-nitro.html
*2ウイルス感染・腫瘍に対する自然免疫応答の制御機構 高島謙: https://www.med.hokudai.ac.jp/graduate/dissertations/doc/2016-summary/s2016054.pdf

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このページの最終更新日時: 2020-11-04 (水) 17:13:13