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特定のウイルスの二本鎖RNAを認識するToll様受容体。*1
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核酸(DNAまたはRNA)をタンパク質の殻で囲んだ物体。ウィルスとも表記される。細胞を持たず、自らは代謝や繁殖も行わない。また無機化合物のように結晶を作るため、生物と無生物の間の存在と言われる。ゲノムとする核酸(コア)の種類によってDNAウイルスとRNAウイルスに大別される。ウイルスの大きさは、ほとんどのものが2030nmで、大きいものでも数百nmであり、細胞に比べてはるかに小さい。他の生物の細胞に自分の核酸を送り込んで増殖する。ウイルスの感染を受けた細胞は死滅するが、ウイル…
ウイルス感染の認識に係わるTLRを介した細胞内シグナル伝達(MyD88非依存的経路)の活性化に必須のアダプター分子。TLR3やTLR4はTRIF依存的なシグナル伝達経路を有する。TRIFはTBK1とIKKiと会合する。TLR4のシグナル伝達経路において、TRAF6依存的および非依存的な経路でNF-κBを活性化することが示唆されている。
Toll様受容体(TLR)がインターロイキンによる情報伝達を行う際に必要なアダプター分子。TLR3以外の全てのTLRに共通。TLRがリガンドを認識するとTIRドメインを介してToll様受容体と結合し、MyD88依存的経路による炎症性サイトカイン産生やB細胞の活性化を行う。
マクロファージや樹状細胞などの抗原提示細胞に存在するパターン認識受容体。細胞外領域にロイシンリッチリピート、細胞内領域にTIRドメインを持つ。ヒトには10種類の存在が確認されている。トル様受容体とも。ショウジョウバエの持つTollと呼ばれる受容体に似た働きをするため「Toll様」とされる。Tollはドイツ語で「狂った」という意味。その由来は、この受容体の遺伝子の変異によってショウジョウバエの背中と腹部に著しい異常が引き起こされたことから。抗原が持つ様々な分子(PAMPsなど)…
2本のRNA(あるRNAとそれに対するアンチセンスRNA)が結合したもの。二本鎖RNAとも。RNAウイルスが宿主細胞に感染し、複製する際に生じる。免疫細胞を活性化させ、Ⅰ型インターフェロンを誘導する最も代表的なウイルスの構成成分。TLR3がdsRNAの認識に関わることが報告されている。合成のdsRNAとしてポリイノシン:ポリシチジル酸(poly)がある。これはウイルス由来dsRNAと同様に免疫活性を持つ。
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