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TLR7と同様に、ウイルスが持つ一本鎖RNAを認識するToll様受容体。*1
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核酸(DNAまたはRNA)をタンパク質の殻で囲んだ物体。ウィルスとも表記される。細胞を持たず、自らは代謝や繁殖も行わない。また無機化合物のように結晶を作るため、生物と無生物の間の存在と言われる。ゲノムとする核酸(コア)の種類によってDNAウイルスとRNAウイルスに大別される。ウイルスの大きさは、ほとんどのものが2030nmで、大きいものでも数百nmであり、細胞に比べてはるかに小さい。他の生物の細胞に自分の核酸を送り込んで増殖する。ウイルスの感染を受けた細胞は死滅するが、ウイル…
ウイルスが持つ一本鎖RNAを認識するToll様受容体。TLR9とともに樹状細胞に発現し、この受容体への刺激によってⅠ型インターフェロンの産生が誘導される。小胞体にて合成された後に、同じく小胞体に存在するUnc93B1と会合し、COPⅡ小胞を介してゴルジ体へ移行する。ゴルジ体にて更なる糖鎖修飾を受け、AP-4を介してエンドソーム、リソソームへ移行する。形質細胞様樹状細胞において、刺激を受けると炎症性サイトカインを産生するためのシグナル伝達を活性化した後、微小管上を移動してTRA…
樹状細胞のひとつ。プラズマサイトイド樹状細胞とも。ヒトの末梢血の単核細胞をウイルスで刺激することで大量のⅠ型IFNを誘導する特殊な細胞集団として発見され、当初はIPCと呼ばれた。ヒトにおいてはToll様受容体(TLR7、TLR8、TLR9)をエンドソーム膜に高発現し、これを介してMyD88依存的に大量のⅠ型インターフェロン(特にIFN-α)を産生する特性を持ち、ウイルスの感染に対する防御に関わる。形質細胞様樹状細胞は通常の樹状細胞(古典的樹状細胞)よりもⅠ型インターフェロンの…
TLR7のアゴニストとなるイミダゾキノリン誘導体。TLR8にも結合する。マクロファージへのHIV-1の感染や、HIV-1のマクロファージから末梢血単核細胞への移動を抑制することが報告されている。また、これらの細胞はガーディキモドによってIFN-αを発現することが確認されている。
マクロファージや樹状細胞などの抗原提示細胞に存在するパターン認識受容体。細胞外領域にロイシンリッチリピート、細胞内領域にTIRドメインを持つ。ヒトには10種類の存在が確認されている。トル様受容体とも。ショウジョウバエの持つTollと呼ばれる受容体に似た働きをするため「Toll様」とされる。Tollはドイツ語で「狂った」という意味。その由来は、この受容体の遺伝子の変異によってショウジョウバエの背中と腹部に著しい異常が引き起こされたことから。抗原が持つ様々な分子(PAMPsなど)…
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