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抗体のL鎖のV領域。
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形質細胞やBリンパ球(B細胞)が産生する、免疫に関わるタンパク質。エミール・アドルフ・フォン・ベーリング(Emil Adolf von Behring)と北里柴三郎によって発見されたが、命名はその後に行われたとされる。主に血液中や体液中に存在し、体内に侵入してきた病原体や破損した細胞などを捉えて、それを排除する働きをする。γ-グロブリンに含まれるため免疫グロブリンとも呼ばれる。人体は、一度侵入してきた異物(抗原)に対して抗体を作り、以後同じ異物が侵入してきた時に対抗できるよう…
抗体の抗原結合部位。抗体のVHとVLの間に形成される。
抗体のV領域(可変領域)の中でも多様性に富む領域。VHに3ヶ所、VLに3ヶ所の計6ヶ所が存在する。エピトープに相補的な構造を有するため相補性決定領域とも呼ばれる。超可変領域のβシート構造(フレームワーク領域)に隣接してループ構造をとり、6本のループ構造により抗原に相補的な結合部位を形成する。
免疫グロブリンのY字の腕の部分に左右一つずつ存在する部位。H鎖と共に抗原結合部位を形成する。110個のアミノ酸残基のまとまり2つから構成されるポリペプチド鎖。N末端寄りの部位にはV領域(L鎖のV領域なので VL と表記される)がある。C末端側にはC領域(CL)が存在する。L鎖は2つの遺伝子群(Vκ、Jκ)の組み合わせによって様々な抗原に対応するための多様性を持つ。Vκ遺伝子群は200〜300個、Jκ遺伝子群は5個の遺伝子が存在する。
抗体の先端(Y字の腕の先端)の部分にある、抗体ごとにアミノ酸の配列および立体構造が異なる部位。可変領域とも呼ばれる。H鎖のV領域をVH、L鎖のV領域をVLと呼ぶ。抗体のV領域以外は、同じタイプの抗体であれば共通となるのでC領域(定常領域)と呼ばれる。多様性に富む領域はVHに3ヶ所、VLに3ヶ所の計6ヶ所が存在し、これらは超可変領域と呼ばれる。
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