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*アラビノース(arabinose) [#hdc3ffe2] 植物の[[細胞壁]]に含まれる[[単糖類]]([[ペントース]])のひとつ。主に[[L体]]として存在する。[[甘味]]度は[[砂糖]]の60%程度。((お薬のしおり No.163『特定機能食品「トクホ」』について(H27.9): http://hospinfo.tokyo-med.ac.jp/shinryo/yakuzai/data/163.pdf)) #ref(DL-arabinose.png,アラビノースの化学構造,300); [[スクラーゼ]]の働きを阻害することで、[[血糖]]の急上昇を抑える。 [[スクロース]]を多く含む食品とともに[[L-アラビノース]]を摂取すると、[[スクロース]]の[[消化]]・吸収が抑えられることに加え、二つの[[糖]]が[[腸内細菌利用糖]]として機能することで[[肥満]]を抑制できる可能性が示唆されている。((腸内細菌の栄養源となる二つの糖の協調作用が肥満を抑制-腸内細菌利用糖の組合せによる新規プレバイオティクス開発に期待-:[慶應義塾]: https://www.keio.ac.jp/ja/press-releases/2022/7/20/28-125756/)) >[[L-アラビノース]]それ自体は[[腸管]]から3.4%しか吸収されないが,[[小腸]][[スクラーゼ]]を阻害することから,[[ショ糖]]由来の[[血糖]]上昇を抑制する。その阻害は[[α-グルコシダーゼ]]の中で[[スクラーゼ]]に対して特異的で,阻害機構は不括抗型であった。有効な添加量は[[ショ糖]]に対し3~4%で,[[血糖]]上昇,[[インスリン]][[分泌]]を有意に抑制し,60分間の[[血糖]]曲線下面積を40%低減した。((血糖値上昇抑制効果を有する機能性糖質L-アラビノースの生理機能研究と工業生産技術の開発: http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/2010812418)) [[L体]]は[[ヘミセルロース]]の構成成分。植物[[細胞]]の[[細胞壁]]に含まれる[[糖タンパク質]]には、[[アラビノース]]が[[ヒドロキシプロリン]]に鎖状に連なった[[糖鎖]]として付加しており、[[タンパク質]]の形成を助けることが知られている。((プレスリリース - 植物の成長に必要な糖タンパク質をつくりだす酵素を発見 -50年来の謎を解明-: http://www.nibb.ac.jp/press/2013/09/16.html)) ある種の[[細菌]]は、αKGSA[[脱水素酵素]]によってこれを[[代謝]]する。((富山県立大学 L-アラビノース発酵微生物の探索とバイオエタノール生産への応用: http://www.pu-toyama.ac.jp/wordpress/wp-content/uploads/2013/03/24hoga-komeda.pdf)) >[[L-アラビノース]]とは、木質系植物の[[ヘミセルロース]]内に多く見られる[[五炭糖]]の一種です。[[大腸菌]]をはじめとするほとんどの[[細菌]]は、araA、araB、araDといった[[酵素]]によって[[代謝]]されます。ところが、ある種の[[細菌]]は、これとは全く異なる[[L-アラビノース]][[代謝]]経路をもつことが判明したのです。((研究内容:代謝経路 - 生化学 渡辺 誠也研究室: http://web.agr.ehime-u.ac.jp/~biochem2/research-metabolism.html)) &tag(糖類,細菌,単糖類);
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*アラビノース(arabinose) [#hdc3ffe2] 植物の[[細胞壁]]に含まれる[[単糖類]]([[ペントース]])のひとつ。主に[[L体]]として存在する。[[甘味]]度は[[砂糖]]の60%程度。((お薬のしおり No.163『特定機能食品「トクホ」』について(H27.9): http://hospinfo.tokyo-med.ac.jp/shinryo/yakuzai/data/163.pdf)) #ref(DL-arabinose.png,アラビノースの化学構造,300); [[スクラーゼ]]の働きを阻害することで、[[血糖]]の急上昇を抑える。 [[スクロース]]を多く含む食品とともに[[L-アラビノース]]を摂取すると、[[スクロース]]の[[消化]]・吸収が抑えられることに加え、二つの[[糖]]が[[腸内細菌利用糖]]として機能することで[[肥満]]を抑制できる可能性が示唆されている。((腸内細菌の栄養源となる二つの糖の協調作用が肥満を抑制-腸内細菌利用糖の組合せによる新規プレバイオティクス開発に期待-:[慶應義塾]: https://www.keio.ac.jp/ja/press-releases/2022/7/20/28-125756/)) >[[L-アラビノース]]それ自体は[[腸管]]から3.4%しか吸収されないが,[[小腸]][[スクラーゼ]]を阻害することから,[[ショ糖]]由来の[[血糖]]上昇を抑制する。その阻害は[[α-グルコシダーゼ]]の中で[[スクラーゼ]]に対して特異的で,阻害機構は不括抗型であった。有効な添加量は[[ショ糖]]に対し3~4%で,[[血糖]]上昇,[[インスリン]][[分泌]]を有意に抑制し,60分間の[[血糖]]曲線下面積を40%低減した。((血糖値上昇抑制効果を有する機能性糖質L-アラビノースの生理機能研究と工業生産技術の開発: http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/2010812418)) [[L体]]は[[ヘミセルロース]]の構成成分。植物[[細胞]]の[[細胞壁]]に含まれる[[糖タンパク質]]には、[[アラビノース]]が[[ヒドロキシプロリン]]に鎖状に連なった[[糖鎖]]として付加しており、[[タンパク質]]の形成を助けることが知られている。((プレスリリース - 植物の成長に必要な糖タンパク質をつくりだす酵素を発見 -50年来の謎を解明-: http://www.nibb.ac.jp/press/2013/09/16.html)) ある種の[[細菌]]は、αKGSA[[脱水素酵素]]によってこれを[[代謝]]する。((富山県立大学 L-アラビノース発酵微生物の探索とバイオエタノール生産への応用: http://www.pu-toyama.ac.jp/wordpress/wp-content/uploads/2013/03/24hoga-komeda.pdf)) >[[L-アラビノース]]とは、木質系植物の[[ヘミセルロース]]内に多く見られる[[五炭糖]]の一種です。[[大腸菌]]をはじめとするほとんどの[[細菌]]は、araA、araB、araDといった[[酵素]]によって[[代謝]]されます。ところが、ある種の[[細菌]]は、これとは全く異なる[[L-アラビノース]][[代謝]]経路をもつことが判明したのです。((研究内容:代謝経路 - 生化学 渡辺 誠也研究室: http://web.agr.ehime-u.ac.jp/~biochem2/research-metabolism.html)) &tag(糖類,細菌,単糖類);
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