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*グラム染色(gram staining) [#h7d3a63b] 1884年にデンマークの学者、ハンス・グラム(Hans G. j. Gram)によって発明された、[[細菌]]類を色素によって染色して分類する方法。 紫色に染まるものを[[グラム陽性菌]]、赤く染まるものを[[グラム陰性菌]]と呼ぶ。色の違いは[[細菌]]が持つ[[細胞壁]]の構造による。[[細胞壁]]の外側に膜を持つ場合に[[グラム陰性]]となる。((グラム染色 (Gram staining):http://web.sapmed.ac.jp/bme/view/gram.ppt)) #ref(gram_positive_negative.png,グラム陽性菌とグラム陰性菌の違い); &size(12){出典: [[獨協医科大学 抗菌薬と細菌について。抗生剤と細菌について。Ver.2.01 薬剤師 佐野>http://www.dokkyomed.ac.jp/dep-k/tcc/manual/data/C02_yakuzai1506.pdf]]}; >[[グラム陽性菌]] gram positive は、[[細胞質膜]]の外側に[[細胞壁]] cell wall を持つだけで、[[細胞壁]]成分と結合したクリスタル紫が[[ヨード]]処理により、[[アルコール]]不溶性の化合物を作るので、グラム染色により、黒紫色に染まる。 >[[グラム陰性菌]] gram negative は、[[細胞壁]]の外側にさらに外膜 outer membrane をもっており、これが[[ヨード]]の透過を妨げるため、[[細胞壁]]に結合した色素は、[[アルコール]]可溶性のまま留まり、[[アルコール]]により脱色されてしまう。(実際の染色では、脱色後の対比染色の色をとり、赤色を呈す。) >陰性菌の中には、外膜に[[リポ多糖]](LPS)というヒトや動物に毒性を示す物質の主成分を含むものもある。((グラム染色法 gram stain 98012 浦田 雅子: http://www.microbio.med.saga-u.ac.jp/Lecture/kohashi-sb1/part2/index2.html)) 染色されるときも脱色されるときもある、染色が一定しない[[菌]]は[[グラム不定菌]]と呼ばれる。
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*グラム染色(gram staining) [#h7d3a63b] 1884年にデンマークの学者、ハンス・グラム(Hans G. j. Gram)によって発明された、[[細菌]]類を色素によって染色して分類する方法。 紫色に染まるものを[[グラム陽性菌]]、赤く染まるものを[[グラム陰性菌]]と呼ぶ。色の違いは[[細菌]]が持つ[[細胞壁]]の構造による。[[細胞壁]]の外側に膜を持つ場合に[[グラム陰性]]となる。((グラム染色 (Gram staining):http://web.sapmed.ac.jp/bme/view/gram.ppt)) #ref(gram_positive_negative.png,グラム陽性菌とグラム陰性菌の違い); &size(12){出典: [[獨協医科大学 抗菌薬と細菌について。抗生剤と細菌について。Ver.2.01 薬剤師 佐野>http://www.dokkyomed.ac.jp/dep-k/tcc/manual/data/C02_yakuzai1506.pdf]]}; >[[グラム陽性菌]] gram positive は、[[細胞質膜]]の外側に[[細胞壁]] cell wall を持つだけで、[[細胞壁]]成分と結合したクリスタル紫が[[ヨード]]処理により、[[アルコール]]不溶性の化合物を作るので、グラム染色により、黒紫色に染まる。 >[[グラム陰性菌]] gram negative は、[[細胞壁]]の外側にさらに外膜 outer membrane をもっており、これが[[ヨード]]の透過を妨げるため、[[細胞壁]]に結合した色素は、[[アルコール]]可溶性のまま留まり、[[アルコール]]により脱色されてしまう。(実際の染色では、脱色後の対比染色の色をとり、赤色を呈す。) >陰性菌の中には、外膜に[[リポ多糖]](LPS)というヒトや動物に毒性を示す物質の主成分を含むものもある。((グラム染色法 gram stain 98012 浦田 雅子: http://www.microbio.med.saga-u.ac.jp/Lecture/kohashi-sb1/part2/index2.html)) 染色されるときも脱色されるときもある、染色が一定しない[[菌]]は[[グラム不定菌]]と呼ばれる。
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