健康用語WEB事典
用語追加
更新履歴
用語一覧
ランキング
ランダム
最近更新された用語
腹側外側視索前野=
削除されたページ
オキシトシン
幸福ホルモン
短鎖脂肪酸
慢性閉塞性肺疾患
マイクロプラスチック
近視性黄斑部新生血管
近視
聴覚過敏
感覚過敏
UPF1
もっと見る…
新しい用語解説ページの作成や既にあるページの編集を行うことができます。
ページの書き方については以下のページを御覧ください。
基本的なページの書き方
さらに詳細な編集機能について
[[リンク]]
((注釈))
^{上付き}
_{下付き}
6
8
10
12
14
16
18
20
文字サイズ
画像挿入
リダイレクト
インクルード
*コラーゲンペプチド(collagen peptide) [#u2d7f1b5] [[ゼラチン]]を[[加水分解]]したもの。[[サプリメント]]などで市販されている。 コラーゲンペプチドの摂取による[[関節]]痛や[[骨粗鬆症]]の改善効果、魚の鱗から取れる[[コラーゲン]]の[[経口摂取]]による[[ヒアルロン酸]]の増加が報告されている。 >[[コラーゲン]]を可溶化したものが[[ゼラチン]]であり,この[[ゼラチン]]を[[酵素]]などで[[加水分解]]したコラーゲンペプチドは,化粧品,食品などにも様々に用いられている.我々はコラーゲンペプチドを[[経口摂取]]すると[[アミノ酸]]だけではなく,[[アミノ酸]]のジ・[[トリペプチド]]体が血中に移行することを見出しており,特に[[コラーゲン]]特有の[[ヒドロキシプロリン]]を含む[[ペプチド]]が多く血中に移行し,長時間血中に滞留していることを報告している.… [[プラセボ]]群との客観的な比較により,魚鱗コラーゲンペプチド5g以上を4週間摂取した30歳以上の群において,有意に[[皮膚]]の[[角質]]水分量の改善が認められた.これに対し,豚皮コラーゲンペプチドでは,有意差がみとめられなかった.((コラーゲンペプチド経口摂取による皮膚角層水分量の改善効果 | AgriKnowledge: http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/2010771147)) [[ゼラチン]]は、そのままでは吸収されにくいため、それを改善するためにコラーゲンペプチドという形にして使用している。 >生体内の[[コラーゲン]]は加熱処理などによって分解し,[[ゼラチン]]として抽出可能である。この際,三重螺旋構造を持つ[[分子量]]約30万の[[コラーゲン]]は,構造が崩壊した約10万の[[ゼラチン]]ヘと変化する。[[ゼラチン]]は水に溶けにくく,摂取後の吸収性も良くないと考えられてきた。そこで,[[ゼラチン]]を[[酵素]]で[[低分子]]化した「[[ゼラチン]][[加水分解]]物」「コラーゲンペプチド」が調製された。((東京家政大学 2015年3月号(重村泰毅) 月間フードケミカル: http://www.tokyo-kasei.ac.jp/Portals/0/data/rids/2015%E5%B9%B43%E6%9C%88%E5%8F%B7%EF%BC%88%E9%87%8D%E6%9D%91%EF%BC%89.pdf)) コラーゲンペプチドの摂取による効果は、[[タンパク質]]が[[アミノ酸]]に分解されることで他の[[タンパク質]]と区別がつかなくなるという理由で疑問視されることが多かったが、分解後も[[コラーゲン]]特有の[[アミノ酸]]配列([[ペプチド]])が維持されることが確認されている。 >10数年前まで摂取後の[[コラーゲン]]がどのように体内で作用するかが明らかになっていなかった。そのため,[[プラセボ]](思い込み/自己暗示による)効果を疑う声が多かった。またある科学者には,「コラーゲンペプチドは,摂取後[[消化器官]]で,[[アミノ酸]]にまでに分解されるため,特有の効果は期待できない。ほかの[[タンパク質]]を摂取するのと大差ない」と言われてきた。… 2005年,この問題を部分的に解決した研究論文が発表された。岩井らは,コラーゲンペプチドの摂取後のヒト[[血液]]から,低分子化した複数の[[ペプチド]]を発見した。ヒト[[血液]]中で検出された[[ペプチド]]は,2つ,または3つの[[アミノ酸]]が結合した[[ペプチド]]で,[[Pro]]-[[Hyp]]や[[Hyp]]-[[Gly]]のように[[Hyp]]を含んでいた。この研究成果は,コラーゲンペプチド摂取後,「[[アミノ酸]]までに分解されずに体内に吸収される」そして「[[コラーゲン]]特有の[[Hyp]]を含むため,ほかの[[タンパク質]]摂取では生じない現象」という,重要な意味を持っている。((東京家政大学 2015年3月号(重村泰毅) 月間フードケミカル))
タイムスタンプを変更しない
存在するページ名にリンク
*コラーゲンペプチド(collagen peptide) [#u2d7f1b5] [[ゼラチン]]を[[加水分解]]したもの。[[サプリメント]]などで市販されている。 コラーゲンペプチドの摂取による[[関節]]痛や[[骨粗鬆症]]の改善効果、魚の鱗から取れる[[コラーゲン]]の[[経口摂取]]による[[ヒアルロン酸]]の増加が報告されている。 >[[コラーゲン]]を可溶化したものが[[ゼラチン]]であり,この[[ゼラチン]]を[[酵素]]などで[[加水分解]]したコラーゲンペプチドは,化粧品,食品などにも様々に用いられている.我々はコラーゲンペプチドを[[経口摂取]]すると[[アミノ酸]]だけではなく,[[アミノ酸]]のジ・[[トリペプチド]]体が血中に移行することを見出しており,特に[[コラーゲン]]特有の[[ヒドロキシプロリン]]を含む[[ペプチド]]が多く血中に移行し,長時間血中に滞留していることを報告している.… [[プラセボ]]群との客観的な比較により,魚鱗コラーゲンペプチド5g以上を4週間摂取した30歳以上の群において,有意に[[皮膚]]の[[角質]]水分量の改善が認められた.これに対し,豚皮コラーゲンペプチドでは,有意差がみとめられなかった.((コラーゲンペプチド経口摂取による皮膚角層水分量の改善効果 | AgriKnowledge: http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/2010771147)) [[ゼラチン]]は、そのままでは吸収されにくいため、それを改善するためにコラーゲンペプチドという形にして使用している。 >生体内の[[コラーゲン]]は加熱処理などによって分解し,[[ゼラチン]]として抽出可能である。この際,三重螺旋構造を持つ[[分子量]]約30万の[[コラーゲン]]は,構造が崩壊した約10万の[[ゼラチン]]ヘと変化する。[[ゼラチン]]は水に溶けにくく,摂取後の吸収性も良くないと考えられてきた。そこで,[[ゼラチン]]を[[酵素]]で[[低分子]]化した「[[ゼラチン]][[加水分解]]物」「コラーゲンペプチド」が調製された。((東京家政大学 2015年3月号(重村泰毅) 月間フードケミカル: http://www.tokyo-kasei.ac.jp/Portals/0/data/rids/2015%E5%B9%B43%E6%9C%88%E5%8F%B7%EF%BC%88%E9%87%8D%E6%9D%91%EF%BC%89.pdf)) コラーゲンペプチドの摂取による効果は、[[タンパク質]]が[[アミノ酸]]に分解されることで他の[[タンパク質]]と区別がつかなくなるという理由で疑問視されることが多かったが、分解後も[[コラーゲン]]特有の[[アミノ酸]]配列([[ペプチド]])が維持されることが確認されている。 >10数年前まで摂取後の[[コラーゲン]]がどのように体内で作用するかが明らかになっていなかった。そのため,[[プラセボ]](思い込み/自己暗示による)効果を疑う声が多かった。またある科学者には,「コラーゲンペプチドは,摂取後[[消化器官]]で,[[アミノ酸]]にまでに分解されるため,特有の効果は期待できない。ほかの[[タンパク質]]を摂取するのと大差ない」と言われてきた。… 2005年,この問題を部分的に解決した研究論文が発表された。岩井らは,コラーゲンペプチドの摂取後のヒト[[血液]]から,低分子化した複数の[[ペプチド]]を発見した。ヒト[[血液]]中で検出された[[ペプチド]]は,2つ,または3つの[[アミノ酸]]が結合した[[ペプチド]]で,[[Pro]]-[[Hyp]]や[[Hyp]]-[[Gly]]のように[[Hyp]]を含んでいた。この研究成果は,コラーゲンペプチド摂取後,「[[アミノ酸]]までに分解されずに体内に吸収される」そして「[[コラーゲン]]特有の[[Hyp]]を含むため,ほかの[[タンパク質]]摂取では生じない現象」という,重要な意味を持っている。((東京家政大学 2015年3月号(重村泰毅) 月間フードケミカル))
この用語を編集
/
画像添付