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*コンドロイチン硫酸(chondroitin sulfate) [#t44c4e6a] [[コンドロイチン]]が[[硫酸化]]した[[有機化合物]]。[[グルコサミノグリカン]]のひとつ。[[グルクロン酸]]と[[グルコサミン]]の繰り返し単位が直鎖状に結合した[[ヘテロ多糖]]。[[分子式]]は C_{13}H_{21}[[NO]]_{15}S ((Chondroitin sulphate | C13H21NO15S - PubChem: https://pubchem.ncbi.nlm.nih.gov/compound/chondroitin%20sulfate#section=Top)) #ref(chondroitin_sulfate.png,コンドロイチン硫酸の化学構造,400); [[血管]]のない[[軟骨]]に[[水分]]や栄養を届ける役割を持つ。[[経口摂取]]によって[[軟骨]]に[[コンドロイチン]][[硫酸]]が届けられるかは不明であり、[[関節痛]]の改善効果があるかどうかは疑問視されている。((技術評論社 石浦章一 タンパク質はすごい! 心と体の健康を作るタンパク質の秘密(2014/1/5))) ある症状においては、損傷部位に蓄積することが確認されている。 >[[コンドロイチン]][[硫酸]]は、慢性化した[[多発性硬化症]]などの[[脱髄]]疾患の[[脱髄]]巣や[[脊髄]]損傷の傷害部位に蓄積し、[[神経線維]]や[[神経]][[髄鞘]]の再生の妨げになることが判っています。((プレスリリース - 髄鞘形成に関わる新規分子機構の発見 〜コンドロイチン硫酸鎖の新たな役割〜: http://www.nibb.ac.jp/press/2016/07/22.html)) [[軟骨]]の[[細胞外基質]]として多く存在するが、[[皮膚]]など[[結合組織]]、[[脳]]・[[神経系]][[組織]]にも広く存在する。特に成体の[[神経系]]では、[[神経]]再生を阻害する[[細胞]]外因子として損傷後の急性期に[[発現]]する。((新潟大学 糖鎖合成酵素を制御することで“中枢神経損傷からの再生治療”へ期待: https://www.med.niigata-u.ac.jp/bc2/news/press.pdf)) 成人の[[脳]]内において[[神経]]の成長を抑制的に調節する。子どもの[[脳]]では、[[抑制性神経細胞]]の働きを活発にさせ、[[脳]]の成長期を促す作用があることが報告されている。((新潟大学 《コンドロイチンが大脳の柔軟性を制御する》 脳内コンドロイチンによる神経回路の成長促進: https://www.niigata-u.ac.jp/wp-content/uploads/2017/10/291003.pdf)) **コンドロイチン硫酸の種類((千葉科学大学紀要 ヘパラン硫酸プロテオグリカン - 細胞と組織のオーガナイザー: https://cis.repo.nii.ac.jp/?action=pages_view_main&active_action=repository_view_main_item_detail&item_id=92&item_no=1&page_id=13&block_id=21)) [#ld7f9293] -[[コンドロイチン硫酸A]]([[コンドロイチン-4-硫酸]]、R_{1}=H, R_{2}=SO_{3}H, R_{3}=H) -[[コンドロイチン硫酸B]]([[デルマタン硫酸]]、同上) -[[コンドロイチン硫酸C]]([[コンドロイチン-6-硫酸]]、R_{1}=SO_{3}H, R2=R3=H) R_{1}〜R_{3}に結合する[[原子団]]が一部異なる。 これらは通常、[[タンパク質]]と結合して[[プロテオグリカン]]として様々な[[組織]]の[[細胞]]表面や[[細胞外基質]]に存在する。((神経突起伸長作用を持つコンドロイチン硫酸/デルマタン硫酸糖鎖の合成と活性評価: https://kaken.nii.ac.jp/ja/file/KAKENHI-PROJECT-21710233/21710233seika.pdf))
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*コンドロイチン硫酸(chondroitin sulfate) [#t44c4e6a] [[コンドロイチン]]が[[硫酸化]]した[[有機化合物]]。[[グルコサミノグリカン]]のひとつ。[[グルクロン酸]]と[[グルコサミン]]の繰り返し単位が直鎖状に結合した[[ヘテロ多糖]]。[[分子式]]は C_{13}H_{21}[[NO]]_{15}S ((Chondroitin sulphate | C13H21NO15S - PubChem: https://pubchem.ncbi.nlm.nih.gov/compound/chondroitin%20sulfate#section=Top)) #ref(chondroitin_sulfate.png,コンドロイチン硫酸の化学構造,400); [[血管]]のない[[軟骨]]に[[水分]]や栄養を届ける役割を持つ。[[経口摂取]]によって[[軟骨]]に[[コンドロイチン]][[硫酸]]が届けられるかは不明であり、[[関節痛]]の改善効果があるかどうかは疑問視されている。((技術評論社 石浦章一 タンパク質はすごい! 心と体の健康を作るタンパク質の秘密(2014/1/5))) ある症状においては、損傷部位に蓄積することが確認されている。 >[[コンドロイチン]][[硫酸]]は、慢性化した[[多発性硬化症]]などの[[脱髄]]疾患の[[脱髄]]巣や[[脊髄]]損傷の傷害部位に蓄積し、[[神経線維]]や[[神経]][[髄鞘]]の再生の妨げになることが判っています。((プレスリリース - 髄鞘形成に関わる新規分子機構の発見 〜コンドロイチン硫酸鎖の新たな役割〜: http://www.nibb.ac.jp/press/2016/07/22.html)) [[軟骨]]の[[細胞外基質]]として多く存在するが、[[皮膚]]など[[結合組織]]、[[脳]]・[[神経系]][[組織]]にも広く存在する。特に成体の[[神経系]]では、[[神経]]再生を阻害する[[細胞]]外因子として損傷後の急性期に[[発現]]する。((新潟大学 糖鎖合成酵素を制御することで“中枢神経損傷からの再生治療”へ期待: https://www.med.niigata-u.ac.jp/bc2/news/press.pdf)) 成人の[[脳]]内において[[神経]]の成長を抑制的に調節する。子どもの[[脳]]では、[[抑制性神経細胞]]の働きを活発にさせ、[[脳]]の成長期を促す作用があることが報告されている。((新潟大学 《コンドロイチンが大脳の柔軟性を制御する》 脳内コンドロイチンによる神経回路の成長促進: https://www.niigata-u.ac.jp/wp-content/uploads/2017/10/291003.pdf)) **コンドロイチン硫酸の種類((千葉科学大学紀要 ヘパラン硫酸プロテオグリカン - 細胞と組織のオーガナイザー: https://cis.repo.nii.ac.jp/?action=pages_view_main&active_action=repository_view_main_item_detail&item_id=92&item_no=1&page_id=13&block_id=21)) [#ld7f9293] -[[コンドロイチン硫酸A]]([[コンドロイチン-4-硫酸]]、R_{1}=H, R_{2}=SO_{3}H, R_{3}=H) -[[コンドロイチン硫酸B]]([[デルマタン硫酸]]、同上) -[[コンドロイチン硫酸C]]([[コンドロイチン-6-硫酸]]、R_{1}=SO_{3}H, R2=R3=H) R_{1}〜R_{3}に結合する[[原子団]]が一部異なる。 これらは通常、[[タンパク質]]と結合して[[プロテオグリカン]]として様々な[[組織]]の[[細胞]]表面や[[細胞外基質]]に存在する。((神経突起伸長作用を持つコンドロイチン硫酸/デルマタン硫酸糖鎖の合成と活性評価: https://kaken.nii.ac.jp/ja/file/KAKENHI-PROJECT-21710233/21710233seika.pdf))
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