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*ニコチン(nicotine) [#ke56fce0] [[煙草]]に含まれる[[アルカロイド]]。南米の植物であるニコチアナ(学名「ニコチアナ・タバクム」)に含まれる。((ニコチアナとは - 育て方図鑑 | みんなの趣味の園芸: https://www.shuminoengei.jp/m-pc/a-page_p_detail/target_plant_code-725)) #ref(nicotine.png,ニコチンの化学構造); 植物の根で作られた[[ニコチン]]は葉に蓄積する。[[アルカロイド]]の中でも強い[[生理活性物質]]とされる。[[離脱症状]]がある。 >[[アルカロイド]]の中で最も身近なものは、[[タバコ]]に含まれるニコチンであろう。現在では体に悪い物質という認識が全国に広まってしまったニコチンではあるが、その昔は殺虫剤などに用いられた経緯がある。因に、その生理活性の強さでは、1万種以上もある[[アルカロイド]]の中で、ニコチンは金メダル級であり、試薬としては「[[毒物]]」という扱いになっている。((タバコのニコチンを貯めるトランスポータ遺伝子を世界で初めて発見 — 京都大学: http://www.kyoto-u.ac.jp/static/ja/news_data/h/h1/news6/2008/090120_1.htm)) ニコチンは[[ニコチン受容体]]に結合し、[[ドーパミン]]による[[報酬系]]の活性化が繰り返されるため、[[煙草]]の[[依存症]]を引き起こす原因となる。((崇城大学薬学部薬理学 内田友二 ニコチン受容体と禁煙補助薬の作用機序: https://square.umin.ac.jp/nosmoke/text/3-3nicotine_receptor.pdf)) >ニコチンが[[中脳]]に存在するα4β2[[ニコチン性アセチルコリン受容体]]に結合すると[[側座核]]に[[ドーパミン]]が放出される.これが次の[[タバコ]]を要求し,それを繰り返すうちにニコチン依存が形成される.特に現代の[[タバコ]]は,添加物によってニコチン吸収が促進されている上,流体力学的に[[肺胞]]までニコチンが届く構造になっている.((タバコ学事始 ~なぜその葉は社会を蝕むのか~ 繁田正子 京都府立医科大学大学院医学研究科地域保健医療疫学: http://www.f.kpu-m.ac.jp/k/jkpum/pdf/118/118-11/shigeta-11.pdf)) ニコチンは[[肝臓]]で急速に[[代謝]]され[[コチニン]]となり[[尿]]中に排泄されるため、喫煙後1時間もすると喫煙者は再びニコチンを求めて喫煙をするというサイクルに陥る。
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*ニコチン(nicotine) [#ke56fce0] [[煙草]]に含まれる[[アルカロイド]]。南米の植物であるニコチアナ(学名「ニコチアナ・タバクム」)に含まれる。((ニコチアナとは - 育て方図鑑 | みんなの趣味の園芸: https://www.shuminoengei.jp/m-pc/a-page_p_detail/target_plant_code-725)) #ref(nicotine.png,ニコチンの化学構造); 植物の根で作られた[[ニコチン]]は葉に蓄積する。[[アルカロイド]]の中でも強い[[生理活性物質]]とされる。[[離脱症状]]がある。 >[[アルカロイド]]の中で最も身近なものは、[[タバコ]]に含まれるニコチンであろう。現在では体に悪い物質という認識が全国に広まってしまったニコチンではあるが、その昔は殺虫剤などに用いられた経緯がある。因に、その生理活性の強さでは、1万種以上もある[[アルカロイド]]の中で、ニコチンは金メダル級であり、試薬としては「[[毒物]]」という扱いになっている。((タバコのニコチンを貯めるトランスポータ遺伝子を世界で初めて発見 — 京都大学: http://www.kyoto-u.ac.jp/static/ja/news_data/h/h1/news6/2008/090120_1.htm)) ニコチンは[[ニコチン受容体]]に結合し、[[ドーパミン]]による[[報酬系]]の活性化が繰り返されるため、[[煙草]]の[[依存症]]を引き起こす原因となる。((崇城大学薬学部薬理学 内田友二 ニコチン受容体と禁煙補助薬の作用機序: https://square.umin.ac.jp/nosmoke/text/3-3nicotine_receptor.pdf)) >ニコチンが[[中脳]]に存在するα4β2[[ニコチン性アセチルコリン受容体]]に結合すると[[側座核]]に[[ドーパミン]]が放出される.これが次の[[タバコ]]を要求し,それを繰り返すうちにニコチン依存が形成される.特に現代の[[タバコ]]は,添加物によってニコチン吸収が促進されている上,流体力学的に[[肺胞]]までニコチンが届く構造になっている.((タバコ学事始 ~なぜその葉は社会を蝕むのか~ 繁田正子 京都府立医科大学大学院医学研究科地域保健医療疫学: http://www.f.kpu-m.ac.jp/k/jkpum/pdf/118/118-11/shigeta-11.pdf)) ニコチンは[[肝臓]]で急速に[[代謝]]され[[コチニン]]となり[[尿]]中に排泄されるため、喫煙後1時間もすると喫煙者は再びニコチンを求めて喫煙をするというサイクルに陥る。
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