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*ビタミンD(vitamin D) [#je3154d0] [[カルシウム]]や[[リン]]などの[[ミネラル]]の吸収や、[[筋肉]]や[[骨]]の健康に関係する[[脂溶性]]の[[ビタミン]]。 [[ステロイド]]のひとつであり、ヒトの体内では[[コレステロール]]から合成される。しかし、食事からの摂取がなければ欠乏しやすいため[[ビタミン]]とされている。((No.042 ビタミンD:アンチエイジングトピックス:アンチエイジング | 田中消化器科クリニック: http://www.tanaka-cl.or.jp/anti-aging/topics/topics42/index.html)) **ビタミンDの働き [#y1ad2e2e] [[カルシウム]]濃度の調節作用、[[破骨細胞]]を[[骨]]に近付けずに[[血管]]へ戻すことで[[骨]]の破壊を抑制する作用などを持つ。 >ビタミンDは[[破骨細胞]]に作用して、[[破骨細胞]]が[[骨]]に近づくための[[受容体]]([[S1PR2]])を減らすことにより、[[骨]]から遠ざける(=[[血管]]側へ移動させる)ということが明らかになった。((ビタミンDは、骨のガードマン!―破骨細胞を骨から遠ざけ血管へ引き戻すことを解明― — 大阪大学: http://www.osaka-u.ac.jp/ja/news/ResearchRelease/2013/04/20130409_1)) [[脂質]]の[[生合成]]を制御する[[転写因子]]である[[SREBP]]を抑制することが確認されている。((ビタミンDが体内の脂質量を抑制:メタボや癌の予防に期待 — 京都大学: http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/research/research_results/2016/170127_1.html)) [[活性型ビタミンD]]が不足すると、[[小胞体ストレス]]の上昇と[[M1マクロファージ]]の代わりに[[M2マクロファージ]]の[[分化]]が増加が起こる。((活性型ビタミンDで小胞体ストレスを緩和しよう! - 世界の幹細胞(関連)論文紹介 - 慶應義塾大学 グローバルCOEプログラム 幹細胞医学のための教育研究拠点: http://www.med.keio.ac.jp/gcoe-stemcell/treatise/2012/20130329_02.html)) [[骨粗鬆症]]の患者に[[カルシウム]]濃度を高める目的でビタミンDを投与したところ、[[乾癬]]の治療にも効果があることが発見されたため、現在では[[活性型ビタミンD3]]が[[乾癬]]の治療薬として用いられるようになった。((大阪大学大学院医学系研究科皮膚科学教室 大阪乾癬患者の会 会報3号: http://derma.med.osaka-u.ac.jp/pso/news/news1/news0004.html)) **ビタミンDの種類 [#je5e9236] [[ビタミンD]]には植物由来の[[ビタミンD2]]と動物が合成する[[ビタミンD3]]がある。ビタミンD1は存在しない。 [[ビタミンD2]]の[[前駆体]]は[[エルゴステロール]]。[[ビタミンD3]]は魚類の[[肝臓]]に多く含まれる。((痛みと鎮痛の基礎知識 - Pain Relief ー薬物依存、依存性薬物: http://www.shiga-med.ac.jp/~koyama/analgesia/subs-vitamin.html)) 動物は[[皮膚]]に照射される[[紫外線]]によって[[ビタミンD3]]を合成するが、地域や季節によって日光に含まれる[[紫外線]]の量が異なるため、その生成量が変動する。((京都大学 動物栄養科学 松井徹: https://ocw.kyoto-u.ac.jp/ja/faculty-of-agriculture-jp/5112000/pdf/13.pdf)) >国立環境研究所と東京家政大学の研究チームは、このほど健康な生活を送るのに必要不可欠な成人の1日のビタミンD摂取量の指標とされる、5.5μgすべてを体内で生成するとした場合に必要な日光浴の時間を、日本の3地点である札幌、つくば、那覇について、季節や時刻を考慮した数値計算を用いて求めました。 >その結果、両手・顔を晴天日の太陽光に露出したと仮定した場合、紫外線の弱い冬の12月の正午では、那覇で8分、つくばでは22分の日光浴で必要量のビタミンDを生成することができるものの、緯度の高い札幌では、つくばの3倍以上の76分日光浴をしないと必要量のビタミンDを生成しないことが判りました。((体内で必要とするビタミンD生成に要する日照時間の推定 -札幌の冬季にはつくばの3倍以上の日光浴が必要-|2013年度|国立環境研究所: https://www.nies.go.jp/whatsnew/2013/20130830/20130830.html)) **ビタミンDの食事摂取目安量((日本人の食事摂取基準(2015年版)スライド集: http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000056112.html)) [#x719ea07] 男女ともに目安量は同じ。 |~年齢(歳)|~目安量(μg/日)| |1~2|2.0| |3~5|2.5| |6~7|3.0| |8~9|3.5| |10~11|4.5| |12~14|5.5| |15~17|6.0| |18~29|5.5| |30~49|5.5| |50~69|5.5| |70~|5.5| |妊婦|7.0| |授乳婦|8.0| ビタミンDが欠乏すると[[クル病]]や[[骨軟化症]]を発症することが確認されている。((ビタミンDの骨への直接作用: http://ir.jikei.ac.jp/bitstream/10328/2422/1/119-1-1.pdf)) **ビタミンDを含む食材 [#i997bb4f] [[ビタミンD2]]は[[キノコ]]、[[ビタミンD3]]は魚介類に多く含まれる。((ビタミンD | 栄養士・調理師・製菓衛生師の学校:兵庫栄養調理製菓専門学校: http://www.hyoei.ac.jp/library/nadeshiko/225.html)) |~食材|~100g当たりの含有量(μg)| |白きくらげ|970| |黒きくらげ|435| |アンコウの肝|110| |しらす干し|61| |紅ザケ|33| |さんま|19| |干ししいたけ|16.8|
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*ビタミンD(vitamin D) [#je3154d0] [[カルシウム]]や[[リン]]などの[[ミネラル]]の吸収や、[[筋肉]]や[[骨]]の健康に関係する[[脂溶性]]の[[ビタミン]]。 [[ステロイド]]のひとつであり、ヒトの体内では[[コレステロール]]から合成される。しかし、食事からの摂取がなければ欠乏しやすいため[[ビタミン]]とされている。((No.042 ビタミンD:アンチエイジングトピックス:アンチエイジング | 田中消化器科クリニック: http://www.tanaka-cl.or.jp/anti-aging/topics/topics42/index.html)) **ビタミンDの働き [#y1ad2e2e] [[カルシウム]]濃度の調節作用、[[破骨細胞]]を[[骨]]に近付けずに[[血管]]へ戻すことで[[骨]]の破壊を抑制する作用などを持つ。 >ビタミンDは[[破骨細胞]]に作用して、[[破骨細胞]]が[[骨]]に近づくための[[受容体]]([[S1PR2]])を減らすことにより、[[骨]]から遠ざける(=[[血管]]側へ移動させる)ということが明らかになった。((ビタミンDは、骨のガードマン!―破骨細胞を骨から遠ざけ血管へ引き戻すことを解明― — 大阪大学: http://www.osaka-u.ac.jp/ja/news/ResearchRelease/2013/04/20130409_1)) [[脂質]]の[[生合成]]を制御する[[転写因子]]である[[SREBP]]を抑制することが確認されている。((ビタミンDが体内の脂質量を抑制:メタボや癌の予防に期待 — 京都大学: http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/research/research_results/2016/170127_1.html)) [[活性型ビタミンD]]が不足すると、[[小胞体ストレス]]の上昇と[[M1マクロファージ]]の代わりに[[M2マクロファージ]]の[[分化]]が増加が起こる。((活性型ビタミンDで小胞体ストレスを緩和しよう! - 世界の幹細胞(関連)論文紹介 - 慶應義塾大学 グローバルCOEプログラム 幹細胞医学のための教育研究拠点: http://www.med.keio.ac.jp/gcoe-stemcell/treatise/2012/20130329_02.html)) [[骨粗鬆症]]の患者に[[カルシウム]]濃度を高める目的でビタミンDを投与したところ、[[乾癬]]の治療にも効果があることが発見されたため、現在では[[活性型ビタミンD3]]が[[乾癬]]の治療薬として用いられるようになった。((大阪大学大学院医学系研究科皮膚科学教室 大阪乾癬患者の会 会報3号: http://derma.med.osaka-u.ac.jp/pso/news/news1/news0004.html)) **ビタミンDの種類 [#je5e9236] [[ビタミンD]]には植物由来の[[ビタミンD2]]と動物が合成する[[ビタミンD3]]がある。ビタミンD1は存在しない。 [[ビタミンD2]]の[[前駆体]]は[[エルゴステロール]]。[[ビタミンD3]]は魚類の[[肝臓]]に多く含まれる。((痛みと鎮痛の基礎知識 - Pain Relief ー薬物依存、依存性薬物: http://www.shiga-med.ac.jp/~koyama/analgesia/subs-vitamin.html)) 動物は[[皮膚]]に照射される[[紫外線]]によって[[ビタミンD3]]を合成するが、地域や季節によって日光に含まれる[[紫外線]]の量が異なるため、その生成量が変動する。((京都大学 動物栄養科学 松井徹: https://ocw.kyoto-u.ac.jp/ja/faculty-of-agriculture-jp/5112000/pdf/13.pdf)) >国立環境研究所と東京家政大学の研究チームは、このほど健康な生活を送るのに必要不可欠な成人の1日のビタミンD摂取量の指標とされる、5.5μgすべてを体内で生成するとした場合に必要な日光浴の時間を、日本の3地点である札幌、つくば、那覇について、季節や時刻を考慮した数値計算を用いて求めました。 >その結果、両手・顔を晴天日の太陽光に露出したと仮定した場合、紫外線の弱い冬の12月の正午では、那覇で8分、つくばでは22分の日光浴で必要量のビタミンDを生成することができるものの、緯度の高い札幌では、つくばの3倍以上の76分日光浴をしないと必要量のビタミンDを生成しないことが判りました。((体内で必要とするビタミンD生成に要する日照時間の推定 -札幌の冬季にはつくばの3倍以上の日光浴が必要-|2013年度|国立環境研究所: https://www.nies.go.jp/whatsnew/2013/20130830/20130830.html)) **ビタミンDの食事摂取目安量((日本人の食事摂取基準(2015年版)スライド集: http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000056112.html)) [#x719ea07] 男女ともに目安量は同じ。 |~年齢(歳)|~目安量(μg/日)| |1~2|2.0| |3~5|2.5| |6~7|3.0| |8~9|3.5| |10~11|4.5| |12~14|5.5| |15~17|6.0| |18~29|5.5| |30~49|5.5| |50~69|5.5| |70~|5.5| |妊婦|7.0| |授乳婦|8.0| ビタミンDが欠乏すると[[クル病]]や[[骨軟化症]]を発症することが確認されている。((ビタミンDの骨への直接作用: http://ir.jikei.ac.jp/bitstream/10328/2422/1/119-1-1.pdf)) **ビタミンDを含む食材 [#i997bb4f] [[ビタミンD2]]は[[キノコ]]、[[ビタミンD3]]は魚介類に多く含まれる。((ビタミンD | 栄養士・調理師・製菓衛生師の学校:兵庫栄養調理製菓専門学校: http://www.hyoei.ac.jp/library/nadeshiko/225.html)) |~食材|~100g当たりの含有量(μg)| |白きくらげ|970| |黒きくらげ|435| |アンコウの肝|110| |しらす干し|61| |紅ザケ|33| |さんま|19| |干ししいたけ|16.8|
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