健康用語WEB事典
用語追加
更新履歴
用語一覧
ランキング
ランダム
最近更新された用語
削除されたページ
コメント/エチレン
シンナムアルデヒド
ネオセルフ抗体
TRIAC
メトトレキサート
抗がん剤
コメント/赤脾髄
MRGPRX2
タイトジャンクション
線維化
VGLL3
もっと見る…
新しい用語解説ページの作成や既にあるページの編集を行うことができます。
ページの書き方については以下のページを御覧ください。
基本的なページの書き方
さらに詳細な編集機能について
[[リンク]]
((注釈))
^{上付き}
_{下付き}
6
8
10
12
14
16
18
20
文字サイズ
画像挿入
リダイレクト
インクルード
*ホスファチジルセリン(phosphatidylserine : PS) [#o2b69ea5] 全ての[[真核細胞]]の[[細胞膜]]に存在する[[グリセロリン脂質]]。哺乳類の[[細胞]]においては、[[ホスファチジルコリン]]や[[ホスファチジルエタノールアミン]]の先端の[[原子団]]が置換されて生成される。((Sensors 2011, Sensing Phosphatidylserine in Cellular Membranes Jason G. Kay and Sergio Grinstein: http://citeseerx.ist.psu.edu/viewdoc/download?doi=10.1.1.271.8895&rep=rep1&type=pdf)) #ref(phosphatidylserine.png,ホスファチジルセリンの化学構造,300); [[神経細胞]]の[[細胞膜]]や[[ミエリン鞘]]の健康状態の維持に必要であり、[[記憶]]や学習機能に関わる。 ヒトにおいて、体外から摂取されたホスファチジルセリン(300〜800mg/日)は[[血液脳関門]]を通り、[[神経細胞]]の老化を防いだことが報告されている。((Phosphatidylserine and the human brain. - PubMed - NCBI: https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25933483)) [[細胞]]の[[アポトーシス]]時に、ホスファチジルセリンが[[細胞]]内で[[酸化]]されて[[細胞]]表面に露出するが、この[[酸化]]されたホスファチジルセリンが[[マクロファージ]]による[[貪食]]の標的認識のための[[分子]]として働く。((統合分子医化学分野 | 鳥取大学医学部 医学科 統合分子医化学分野: http://www.med.tottori-u.ac.jp/medbioch/6000.html)) >ホスファチジルセリンは、[[アポトーシス]][[細胞]]が eat me シグナルとして用いている[[脂質]]で、[[死細胞]]でのみ[[細胞膜]]上に露出されることが知られている。[[マクロファージ]]上に存在する[[ホスファチジルセリン]][[受容体]]によって認識され、[[死細胞]]の効率的な[[貪食]]に貢献している。((最近の研究(1) 長田重一研究室|京都大学大学院医学研究科 医学専攻 分子生体統御学講座 医化学分野: http://www2.mfour.med.kyoto-u.ac.jp/nagata/research/recent1.html)) また、[[血液凝固因子]]の複合体([[プロトロンビナーゼ複合体]]、[[Xase複合体]])の活性化に必須とされる。((KAKEN — 研究課題をさがす | 血液凝固第八因子の活性化におけるホスファチジルセリンの役割 (KAKENHI-PROJECT-04671343): https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-04671343/))
タイムスタンプを変更しない
存在するページ名にリンク
*ホスファチジルセリン(phosphatidylserine : PS) [#o2b69ea5] 全ての[[真核細胞]]の[[細胞膜]]に存在する[[グリセロリン脂質]]。哺乳類の[[細胞]]においては、[[ホスファチジルコリン]]や[[ホスファチジルエタノールアミン]]の先端の[[原子団]]が置換されて生成される。((Sensors 2011, Sensing Phosphatidylserine in Cellular Membranes Jason G. Kay and Sergio Grinstein: http://citeseerx.ist.psu.edu/viewdoc/download?doi=10.1.1.271.8895&rep=rep1&type=pdf)) #ref(phosphatidylserine.png,ホスファチジルセリンの化学構造,300); [[神経細胞]]の[[細胞膜]]や[[ミエリン鞘]]の健康状態の維持に必要であり、[[記憶]]や学習機能に関わる。 ヒトにおいて、体外から摂取されたホスファチジルセリン(300〜800mg/日)は[[血液脳関門]]を通り、[[神経細胞]]の老化を防いだことが報告されている。((Phosphatidylserine and the human brain. - PubMed - NCBI: https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25933483)) [[細胞]]の[[アポトーシス]]時に、ホスファチジルセリンが[[細胞]]内で[[酸化]]されて[[細胞]]表面に露出するが、この[[酸化]]されたホスファチジルセリンが[[マクロファージ]]による[[貪食]]の標的認識のための[[分子]]として働く。((統合分子医化学分野 | 鳥取大学医学部 医学科 統合分子医化学分野: http://www.med.tottori-u.ac.jp/medbioch/6000.html)) >ホスファチジルセリンは、[[アポトーシス]][[細胞]]が eat me シグナルとして用いている[[脂質]]で、[[死細胞]]でのみ[[細胞膜]]上に露出されることが知られている。[[マクロファージ]]上に存在する[[ホスファチジルセリン]][[受容体]]によって認識され、[[死細胞]]の効率的な[[貪食]]に貢献している。((最近の研究(1) 長田重一研究室|京都大学大学院医学研究科 医学専攻 分子生体統御学講座 医化学分野: http://www2.mfour.med.kyoto-u.ac.jp/nagata/research/recent1.html)) また、[[血液凝固因子]]の複合体([[プロトロンビナーゼ複合体]]、[[Xase複合体]])の活性化に必須とされる。((KAKEN — 研究課題をさがす | 血液凝固第八因子の活性化におけるホスファチジルセリンの役割 (KAKENHI-PROJECT-04671343): https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-04671343/))
この用語を編集
/
画像添付