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*胆汁酸(bile acid) [#hec77c44] [[胆汁]]に含まれる成分。[[肝臓]]で[[コレステロール]]から作られ、[[胆嚢]]に蓄えられる。 ヒトの場合、[[胆汁酸]]の成分は約80%が[[コール酸]]、15%が[[デオキシコール酸]]、2%が[[ケノデオキシコール酸]]、微量の[[リトコール酸]]であるとされる。[[ウルソデオキシコール酸]]も含まれる。このうち、[[デオキシコール酸]]と[[リトコール酸]]、[[ウルソデオキシコール酸]]は[[二次胆汁酸]]である。((福岡大学 理学部 機能生物科学研究室 コレステロールの合成: http://www.sc.fukuoka-u.ac.jp/~bc1/Biochem/corest.htm))((代謝活性中間体と蛋白質付加体生成: https://www.jstage.jst.go.jp/article/massspec/50/3/50_3_162/_pdf)) 以下は[[胆汁酸]]に共通する[[化学]]構造。R1およびR2は[[胆汁酸]]の種類によって異なる。 #ref(bile_acid_structure.png,胆汁酸に共通する化学構造); **胆汁酸の役割 [#jd7f0da0] 食事によって[[腸]]([[十二指腸]])に[[分泌]]され、[[水]]に溶けにくい[[脂質]]などを溶けやすい形([[胆汁酸塩]])として吸収されやすいようにする。[[タンパク質]]を溶解させる作用も持つ。 [[脂質]]の吸収を補助する以外には、[[腸内細菌]]の過剰繁殖抑制や[[結腸]][[運動]]の促進、[[便]]から過剰に[[水分]]を吸収するのを防ぐなどの働きがある。 >[[肝臓]]でのみ[[コレステロール]]は[[胆汁酸]]へと[[異化]]される。[[胆汁酸]]は、[[胆汁]]成分として[[小腸]]上部から小[[腸管]]腔へと[[分泌]]され、食事由来の[[脂肪]]分と[[ミセル]]を形成し、[[脂溶性]]成分の吸収を促進する働きをする。[[小腸]]下部の[[回腸]]に至るとそこに局在する[[胆汁酸トランスポーター]]([[IBAT]])の働きにより、95%程度の効率で再吸収され、[[肝臓]]へと戻る。この[[胆汁酸]]の一連の流れを[[腸肝循環]]と呼ぶ。((研究成果「胆汁酸の新たな生理機能-小腸における機能を支える3種類のタンパク質-」 | 東京大学: http://www.u-tokyo.ac.jp/public/public01_171226_j.html)) [[回腸]]からの吸収を逃れた[[胆汁酸]]は[[大腸]]を通過するが、その一部は[[大腸]]からも吸収されて[[腸肝循環]]系に入る。最終的には[[小腸]]内に入った[[胆汁酸]]の95~98%は再吸収され、[[便]]として排泄される[[胆汁酸]]は1日約500mgとされる。((脂質エンサイクロペディックデータベース(LEDB) 胆汁酸の化学構造と分布: http://www.med.teikyo-u.ac.jp/~lipo/lecture/ba/ba.html)) [[胆汁酸]]の産生機構や[[トランスポーター]]が[[脳]]に存在することが確認されている。 >[[脳]]内で活性は弱いもののこの[[胆汁酸]]を[[生合成]]する[[酵素]]系が存在すること、また[[脳]]内のある特定の[[組織]]に[[胆汁酸]]に特異的な[[トランスポーター]]が存在していることもわかってきました。((特集/古くて新しい胆汁酸研究 後藤順一: http://www.bureau.tohoku.ac.jp/manabi/manabi34/mm34-45.html)) **ヒトの便中に見られる主な胆汁酸 [#xa5e9a88] -[[コール酸]] -[[ケノデオキシコール酸]] -[[デオキシコール酸]] -[[リトコール酸]] -[[ウルソデオキシコール酸]] &tag(胆汁酸,胆汁,胆嚢);
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*胆汁酸(bile acid) [#hec77c44] [[胆汁]]に含まれる成分。[[肝臓]]で[[コレステロール]]から作られ、[[胆嚢]]に蓄えられる。 ヒトの場合、[[胆汁酸]]の成分は約80%が[[コール酸]]、15%が[[デオキシコール酸]]、2%が[[ケノデオキシコール酸]]、微量の[[リトコール酸]]であるとされる。[[ウルソデオキシコール酸]]も含まれる。このうち、[[デオキシコール酸]]と[[リトコール酸]]、[[ウルソデオキシコール酸]]は[[二次胆汁酸]]である。((福岡大学 理学部 機能生物科学研究室 コレステロールの合成: http://www.sc.fukuoka-u.ac.jp/~bc1/Biochem/corest.htm))((代謝活性中間体と蛋白質付加体生成: https://www.jstage.jst.go.jp/article/massspec/50/3/50_3_162/_pdf)) 以下は[[胆汁酸]]に共通する[[化学]]構造。R1およびR2は[[胆汁酸]]の種類によって異なる。 #ref(bile_acid_structure.png,胆汁酸に共通する化学構造); **胆汁酸の役割 [#jd7f0da0] 食事によって[[腸]]([[十二指腸]])に[[分泌]]され、[[水]]に溶けにくい[[脂質]]などを溶けやすい形([[胆汁酸塩]])として吸収されやすいようにする。[[タンパク質]]を溶解させる作用も持つ。 [[脂質]]の吸収を補助する以外には、[[腸内細菌]]の過剰繁殖抑制や[[結腸]][[運動]]の促進、[[便]]から過剰に[[水分]]を吸収するのを防ぐなどの働きがある。 >[[肝臓]]でのみ[[コレステロール]]は[[胆汁酸]]へと[[異化]]される。[[胆汁酸]]は、[[胆汁]]成分として[[小腸]]上部から小[[腸管]]腔へと[[分泌]]され、食事由来の[[脂肪]]分と[[ミセル]]を形成し、[[脂溶性]]成分の吸収を促進する働きをする。[[小腸]]下部の[[回腸]]に至るとそこに局在する[[胆汁酸トランスポーター]]([[IBAT]])の働きにより、95%程度の効率で再吸収され、[[肝臓]]へと戻る。この[[胆汁酸]]の一連の流れを[[腸肝循環]]と呼ぶ。((研究成果「胆汁酸の新たな生理機能-小腸における機能を支える3種類のタンパク質-」 | 東京大学: http://www.u-tokyo.ac.jp/public/public01_171226_j.html)) [[回腸]]からの吸収を逃れた[[胆汁酸]]は[[大腸]]を通過するが、その一部は[[大腸]]からも吸収されて[[腸肝循環]]系に入る。最終的には[[小腸]]内に入った[[胆汁酸]]の95~98%は再吸収され、[[便]]として排泄される[[胆汁酸]]は1日約500mgとされる。((脂質エンサイクロペディックデータベース(LEDB) 胆汁酸の化学構造と分布: http://www.med.teikyo-u.ac.jp/~lipo/lecture/ba/ba.html)) [[胆汁酸]]の産生機構や[[トランスポーター]]が[[脳]]に存在することが確認されている。 >[[脳]]内で活性は弱いもののこの[[胆汁酸]]を[[生合成]]する[[酵素]]系が存在すること、また[[脳]]内のある特定の[[組織]]に[[胆汁酸]]に特異的な[[トランスポーター]]が存在していることもわかってきました。((特集/古くて新しい胆汁酸研究 後藤順一: http://www.bureau.tohoku.ac.jp/manabi/manabi34/mm34-45.html)) **ヒトの便中に見られる主な胆汁酸 [#xa5e9a88] -[[コール酸]] -[[ケノデオキシコール酸]] -[[デオキシコール酸]] -[[リトコール酸]] -[[ウルソデオキシコール酸]] &tag(胆汁酸,胆汁,胆嚢);
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