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*補体(complement) [#v13bfbf0] 侵入してきた[[病原体]]の無毒化や[[抗体]]による[[免疫]]機能を補助する[[血清]]中の[[タンパク質]]。多くの[[脊椎動物]]で見られ、ヒトでは30種類があり、[[肝臓]]で作られる。 初期の[[多細胞生物]]であるホヤやクラゲ、イソギンチャクなども[[C3]]と呼ばれる補体を持つ。((技術評論社 西村尚子 知っているようで知らない免疫の話 ヒトの免疫はミミズの免疫とどう違う?(2010/8/25))) >補体は、[[血液]]中に存在する約20種の易熱性の[[タンパク質]]からなる複雑な反応系で、[[溶菌]]作用、[[オプソニン作用]]、[[貪食細胞]]の[[感染]]部位への集合を促進するなどの機能をもつ。((福岡大学 理学部 化学科 免疫: http://www.sc.fukuoka-u.ac.jp/~bc1/Biochem/immunity.htm#complement)) [[抗体]]が[[病原体]]に結合しただけではそれを殺すことはできないが、補体によって[[抗体]]の防御機能を高めることができる。補体は結合した[[病原体]]の目印となり、補体のついていない[[病原体]]よりも[[白血球]]によって[[貪食]]されやすい([[オプソニン作用]])。((オーム社 絵とき 免疫学の知識 垣内史堂)) 元々は、[[微生物]]表面の[[マンノース]]の[[糖鎖]]を[[レクチン]]によって認識することで活性化していたが、進化の過程で[[抗原抗体複合体]]によっても活性化されるようになったとされる。((技術評論社 桂義元 免疫はがんに何をしているのか? 見えてきた免疫のメカニズム 2016/12/25)) **補体の活性化経路((第一薬科大学 分子生命化学教室 免疫学講義 荒牧弘範: http://square.umin.ac.jp/haramaki/yakudai/meneki/102407.pdf)) [#g348c737] -[[古典経路]] -[[第二経路]] -[[レクチン経路]] この3つの経路は[[C3]]活性化の段階で合流するので、[[C3]]は[[補体]]系の中で中心的な役割を果たすと言える。((補体制御因子と腎疾患 遠藤守人: https://hachinohe-hachitan.repo.nii.ac.jp/?action=pages_view_main&active_action=repository_view_main_item_detail&item_id=111&item_no=1&page_id=45&block_id=102)) 補体の活性化の順番は、[[C1]]、[[C4]]、[[C2]]、[[C3b]]、[[C5b]]、[[C6]]、[[C7]]、[[C8]]。最終的に[[膜侵襲複合体]]([[C5b6789]])となる。((西東社 カラー図解 免疫学の基本がわかる事典 鈴木隆二(2015/6/3): https://amzn.to/2SW7bg))
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*補体(complement) [#v13bfbf0] 侵入してきた[[病原体]]の無毒化や[[抗体]]による[[免疫]]機能を補助する[[血清]]中の[[タンパク質]]。多くの[[脊椎動物]]で見られ、ヒトでは30種類があり、[[肝臓]]で作られる。 初期の[[多細胞生物]]であるホヤやクラゲ、イソギンチャクなども[[C3]]と呼ばれる補体を持つ。((技術評論社 西村尚子 知っているようで知らない免疫の話 ヒトの免疫はミミズの免疫とどう違う?(2010/8/25))) >補体は、[[血液]]中に存在する約20種の易熱性の[[タンパク質]]からなる複雑な反応系で、[[溶菌]]作用、[[オプソニン作用]]、[[貪食細胞]]の[[感染]]部位への集合を促進するなどの機能をもつ。((福岡大学 理学部 化学科 免疫: http://www.sc.fukuoka-u.ac.jp/~bc1/Biochem/immunity.htm#complement)) [[抗体]]が[[病原体]]に結合しただけではそれを殺すことはできないが、補体によって[[抗体]]の防御機能を高めることができる。補体は結合した[[病原体]]の目印となり、補体のついていない[[病原体]]よりも[[白血球]]によって[[貪食]]されやすい([[オプソニン作用]])。((オーム社 絵とき 免疫学の知識 垣内史堂)) 元々は、[[微生物]]表面の[[マンノース]]の[[糖鎖]]を[[レクチン]]によって認識することで活性化していたが、進化の過程で[[抗原抗体複合体]]によっても活性化されるようになったとされる。((技術評論社 桂義元 免疫はがんに何をしているのか? 見えてきた免疫のメカニズム 2016/12/25)) **補体の活性化経路((第一薬科大学 分子生命化学教室 免疫学講義 荒牧弘範: http://square.umin.ac.jp/haramaki/yakudai/meneki/102407.pdf)) [#g348c737] -[[古典経路]] -[[第二経路]] -[[レクチン経路]] この3つの経路は[[C3]]活性化の段階で合流するので、[[C3]]は[[補体]]系の中で中心的な役割を果たすと言える。((補体制御因子と腎疾患 遠藤守人: https://hachinohe-hachitan.repo.nii.ac.jp/?action=pages_view_main&active_action=repository_view_main_item_detail&item_id=111&item_no=1&page_id=45&block_id=102)) 補体の活性化の順番は、[[C1]]、[[C4]]、[[C2]]、[[C3b]]、[[C5b]]、[[C6]]、[[C7]]、[[C8]]。最終的に[[膜侵襲複合体]]([[C5b6789]])となる。((西東社 カラー図解 免疫学の基本がわかる事典 鈴木隆二(2015/6/3): https://amzn.to/2SW7bg))
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