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*ALDH2(aldehyde dehydrogenase 2) [#j77f8f1d] [[アセトアルデヒド]]を[[酢酸]]に[[代謝]]する[[デヒドロゲナーゼ]]。[[アルデヒドデヒドロゲナーゼ]]のひとつ。 飲[[酒]]によって生じる[[アセトアルデヒド]]を[[代謝]]する主要な[[アセトアルデヒド脱水素酵素]]。[[ミトコンドリア]]に存在している。[[ニトログリセリン]]を[[代謝]]する働きも持つ。((九州大学大学院医学研究院 臨床薬理学分野 吉原達也 笹栗俊之 ALDH2 遺伝子多型と臨床医学: http://catalog.lib.kyushu-u.ac.jp/handle/2324/21977/p082.pdf)) [[ALDH]]には以下の3種類の[[遺伝子多型]]がある。((武庫川女子大学バイオサイエンス研究所 飲酒と健康 健康な生活を送るために: http://www.agr.kyushu-u.ac.jp/news/file/n130409.pdf)) -ALDH2 1*1(活性) -ALDH2 1*2(低活性) -ALDH2 2*2(不活性) 活性の弱いALDH2を持つ人は、[[アルコール]]摂取後に[[血液]]中や[[組織]]中に[[アセトアルデヒド]]が蓄積するため、活性の強いALDH2を持つ人と比較して[[酒]]に弱く、急性的な体調変化が起こりやすい。また、[[がん]]になりやすいことが確認されている。 >たとえば,低活性型の[[遺伝子]]型を有する人では,[[アルコール]]摂取後に血中や[[組織]]中に[[毒性]]を持つ[[アセトアルデヒド]]が蓄積するため,高活性型の[[遺伝子]]型を有する人と比較して,[[消化管]]や[[肝臓]]などの[[癌]]化率が増加することが知られている … [[ALDH2]]高活性型である *1/*1 では[[アセトアルデヒド]]が蓄積しにくいため[[酒]]に強く,低活性型 *1/*2 ではある程度は飲めるが[[顔面]]が紅潮し,無活性型 *2/*2 ではごく少量の飲[[酒]]でも[[顔面]]紅潮や[[動悸]],[[嘔気]],[[眠気]],[[頭痛]]といった「フラッシング反応」を起こしやすい.((九州大学大学院医学研究院 臨床薬理学分野 吉原達也 笹栗俊之 ALDH2 遺伝子多型と臨床医学)) 大部分の欧米人が活性型の ALDH2 1*2 を持っているのに対し、日本人の約半数は ALDH2 1*2 を持たないか、働きの弱い ALDH2 2*2 しか持っていない。ALDH2の活性が全くない者はアジア系にしか存在しないとされる。((滋賀医科大学附属病院 お酒と肝臓の話: https://www.shiga-med.ac.jp/hospital/doc/magazines/files/vol21_1.pdf)) ALDH2が不活性(ALDH2 *2/*2)であれば、[[アルコール脱水素酵素]]の[[遺伝子]]型に関係なく[[酒]]を全く飲めない体質となる。
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*ALDH2(aldehyde dehydrogenase 2) [#j77f8f1d] [[アセトアルデヒド]]を[[酢酸]]に[[代謝]]する[[デヒドロゲナーゼ]]。[[アルデヒドデヒドロゲナーゼ]]のひとつ。 飲[[酒]]によって生じる[[アセトアルデヒド]]を[[代謝]]する主要な[[アセトアルデヒド脱水素酵素]]。[[ミトコンドリア]]に存在している。[[ニトログリセリン]]を[[代謝]]する働きも持つ。((九州大学大学院医学研究院 臨床薬理学分野 吉原達也 笹栗俊之 ALDH2 遺伝子多型と臨床医学: http://catalog.lib.kyushu-u.ac.jp/handle/2324/21977/p082.pdf)) [[ALDH]]には以下の3種類の[[遺伝子多型]]がある。((武庫川女子大学バイオサイエンス研究所 飲酒と健康 健康な生活を送るために: http://www.agr.kyushu-u.ac.jp/news/file/n130409.pdf)) -ALDH2 1*1(活性) -ALDH2 1*2(低活性) -ALDH2 2*2(不活性) 活性の弱いALDH2を持つ人は、[[アルコール]]摂取後に[[血液]]中や[[組織]]中に[[アセトアルデヒド]]が蓄積するため、活性の強いALDH2を持つ人と比較して[[酒]]に弱く、急性的な体調変化が起こりやすい。また、[[がん]]になりやすいことが確認されている。 >たとえば,低活性型の[[遺伝子]]型を有する人では,[[アルコール]]摂取後に血中や[[組織]]中に[[毒性]]を持つ[[アセトアルデヒド]]が蓄積するため,高活性型の[[遺伝子]]型を有する人と比較して,[[消化管]]や[[肝臓]]などの[[癌]]化率が増加することが知られている … [[ALDH2]]高活性型である *1/*1 では[[アセトアルデヒド]]が蓄積しにくいため[[酒]]に強く,低活性型 *1/*2 ではある程度は飲めるが[[顔面]]が紅潮し,無活性型 *2/*2 ではごく少量の飲[[酒]]でも[[顔面]]紅潮や[[動悸]],[[嘔気]],[[眠気]],[[頭痛]]といった「フラッシング反応」を起こしやすい.((九州大学大学院医学研究院 臨床薬理学分野 吉原達也 笹栗俊之 ALDH2 遺伝子多型と臨床医学)) 大部分の欧米人が活性型の ALDH2 1*2 を持っているのに対し、日本人の約半数は ALDH2 1*2 を持たないか、働きの弱い ALDH2 2*2 しか持っていない。ALDH2の活性が全くない者はアジア系にしか存在しないとされる。((滋賀医科大学附属病院 お酒と肝臓の話: https://www.shiga-med.ac.jp/hospital/doc/magazines/files/vol21_1.pdf)) ALDH2が不活性(ALDH2 *2/*2)であれば、[[アルコール脱水素酵素]]の[[遺伝子]]型に関係なく[[酒]]を全く飲めない体質となる。
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