健康用語WEB事典

p300

転写補助因子のひとつ。ヒストンアセチルトランスフェラーゼとしての活性を持つ。CBPと類似した構造や機能を持つ。*1*2

SMAD3と結合してTGF-β遺伝子転写を促進する。*3

p300によるヒストンアセチル化の制御異常はがんを含む様々な疾患を引き起こすことが知られている。p300はヌクレオソームの様々な位置に結合可能であり、この性質によって多様なヒストンアセチル化に機能していることが示唆されている。*4

タグ: 転写 転写補助因子 ヒストンアセチルトランスフェラーゼ アセチル化 がん

*1東京大学・分子病理|PART-2 現在のトピックス「TGF-βスーパーファミリーのシグナル伝達とSmad」: http://beta-lab.umin.ac.jp/miyazono/angle2.html
*2表皮ケラチノサイトの過剰増殖やがん化を抑制するメカニズムの発見 | 琉球大学: http://www.u-ryukyu.ac.jp/news/5192/
*3慶應義塾大学医学部 科学技術振興機構(JST)腸内細菌が免疫調節たんぱく質と免疫制御細胞を誘導し腸管免疫の恒常性を保つしくみを解明 腸炎やアレルギーを抑制できる可能性: https://www.keio.ac.jp/ja/press_release/2015/osa3qr000000ydi5-att/20150701_yoshimura.pdf
*4共同発表:真核生物の遺伝子発現制御を担う酵素が染色体の基盤構造に結合した様子を解明~さまざまな疾患の発症メカニズムの解明や創薬への応用に期待~: https://www.jst.go.jp/pr/announce/20220610/index.html

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このページの最終更新日時: 2022-06-11 (土) 08:40:59