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β-クリプトキサンチン(β-cryptoxanthin)

柑橘類に特有のカロテノイド。橙色の色素。

β-クリプトキサンチンの化学構造

がん抑制作用や糖尿病骨粗鬆症肝臓機能の改善作用が確認されている。*1*2*3

100gのみかんに1mg程度含まれる。オレンジはみかんの10分の1程度しか含まない。血液中のβ-クリプトキサンチン濃度が高いほど動脈硬化生活習慣病の発症率が低くなると報告されている。*4

また、プロビタミンAのひとつであり、体内でビタミンAに変換される。

β-クリプトキサンチンは、うんしゅうみかんに多く含まれるだいだい色の色素で、トマトのリコペン、ニンジンのβ-カロテンと同じ「カロテノイド」と呼ばれる天然色素の1 種である。身体の中では、必要に応じて一部がビタミンAに変換される。*5

*1カロテノイドとヒト 高市 真一 日本医科大学生物学教室: http://www.nms.ac.jp/jmanms/pdf/008040264.pdf
*2カンキツ果実における機能性成分の高含有化技術の開発: http://www.lc.shizuoka.ac.jp/cmsdesigner/dlfile.php?entryname=sangaku&entryid=00736&fileid=00000003&/baio32kato.pdf&disp=inline
*3CiNii 論文 -  β-クリプトキサンチン高含有ウンシュウミカン果汁の摂取が肝機能および脂質代謝に及ぼす影響: https://ci.nii.ac.jp/naid/10026294556/
*4β-クリプトキサンチンと生活習慣病予防:最近の疫学研究から: https://www.jstage.jst.go.jp/article/yakushi/135/1/135_14-00208-5/_article/-char/ja/
*5消費者庁商品名:POM アシタノカラダ 安全性評価シート: http://www.caa.go.jp/foods/pdf/A105-anzen.pdf

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このページの最終更新日時: 2018-01-29 (月) 15:13:23