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アシルカルニチン(acyl carnitine)

脂肪酸長鎖脂肪酸)をミトコンドリア内に移動させるために、カルニチンアシルCoAからカルニチンパルミトイルトランスフェラーゼ1CPT1)に触媒されて合成される有機化合物

アシルカルニチンの化学構造

ミトコンドリア内膜を通ったアシルカルチニンは、再度ミトコンドリア基質CPT2によってアシルCoAカルニチンに解離する。これは、β酸化のためにミトコンドリア膜を通過できない脂肪酸ミトコンドリア内に輸送する際に重要。*1*2

慢性疲労症候群患者では脂肪酸と結合したアシルカルニチン含有量が低く,アシルカルニチンを投与すると多くの疲労症状が軽減すること,さらに大半の突発性精子無力症患者の精子数,ならびに運動能の高い精子数の割合を改善すると考えられている.*3

*1L-カルニチンの脂肪酸に対する心筋ミトコンドリア保護作用 矢野博己 Michael J. Kremenik 長野隆男: http://www.kawasaki-m.ac.jp/soc/mw/journal/jp/2013-j23-1/P27-36_yano.pdf
*2西東社 カラー図解 栄養学の基本がわかる事典 川島由起子(2013/4/4): https://amzn.to/2tzGwYt
*3L-カルニチンの脂肪酸に対する心筋ミトコンドリア保護作用 矢野博己 Michael J. Kremenik 長野隆男

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このページの最終更新日時: 2019-02-25 (月) 12:12:56