アシルCoA(acyl CoA) †
脂肪酸が補酵素A(CoA)と結合した有機化合物。アシルコエンザイムAとも呼ばれる。
脂肪酸(図におけるR)は、そのままの形ではミトコンドリアに入る事ができないため、細胞質でアシルCoAとなり、その後カルニチンと結合してアシルカルニチンとなってミトコンドリア膜を通過する。そして、ミトコンドリア基質で再びアシルCoAとなり、β酸化を受ける。*1*2*3
アシルCoAにおける脂肪酸とCoA間の結合は高エネルギーのチオエステル結合であり,そのエネルギーを利用することで他分子とのエステル結合形成を駆動することができる.*4
アシルCoAはリン脂質(グリセロリン脂質、スフィンゴ脂質)や中性脂肪、コレステロールのエステル、ワックス、極長鎖脂肪酸、タンパク質の修飾など様々な部分で利用される。
*1秀和システム 生化学若い研究者の会 これだけ!生化学
*2脂肪酸の分解(ベータ酸化)の説明: http://www.bioinfo.sfc.keio.ac.jp/class/biochem/PDF/biochem5-1.pdf
*3西東社 カラー図解 栄養学の基本がわかる事典 川島由起子(2013/4/4): https://amzn.to/2tzGwYt
*4脂肪酸の多彩な代謝,生理機能と関連疾患 木原章雄: http://www.jbsoc.or.jp/seika/wp-content/uploads/2013/05/82-07-03.pdf
*2脂肪酸の分解(ベータ酸化)の説明: http://www.bioinfo.sfc.keio.ac.jp/class/biochem/PDF/biochem5-1.pdf
*3西東社 カラー図解 栄養学の基本がわかる事典 川島由起子(2013/4/4): https://amzn.to/2tzGwYt
*4脂肪酸の多彩な代謝,生理機能と関連疾患 木原章雄: http://www.jbsoc.or.jp/seika/wp-content/uploads/2013/05/82-07-03.pdf
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このページの最終更新日時: 2019-01-30 (水) 20:12:17