健康用語WEB事典

関連する用語

ニコチンアミドモノヌクレオチド

長寿に関わるとされるサーチュインを活性化するNADの合成に必要なヌクレオチド。ニコチン酸モノヌクレオチドとも。体内では腎臓の尿細管で主に産生されており、その産生が減ると糸球体の足細胞の機能にも異常が起こる。糖尿病の治療において、タンパク尿の段階に投与することで糖尿病性腎症の進行を抑制できる可能性が報告されている。動物を用いた研究では、NMNの投与によって様々な臓器に存在するニコチンアミドアデニンジヌクレオチド（NAD）が増加し、加齢に伴って生じる疾病が抑えられることが確認され…

アデノシン三リン酸

アデノシンに3つのリン酸が結合した有機化合物。塩基としてアデニンを持つヌクレオシド三リン酸。ATPとも。アデノシン三リン酸は全ての生物にエネルギー源として利用される高エネルギーリン酸化合物。人間では1日30kgほどATPが合成される。主にミトコンドリアの解糖系やクエン酸回路によって合成される。筋肉においてはクレアチンリン酸の分解によって生成される。光合成をしない細胞では、アデノシン三リン酸の主な原料は脂肪酸とグルコース。ヒトでは、グルコース1分子からクエン酸回路と解糖系によっ…

S-アデノシルメチオニン

メチオニンの代謝によって合成されて、ポリアミンやシステインの原料となる有機化合物。活性型メチオニンとも呼ばれる。抗炎症活性を持ち、慢性肝炎の治療に用いられる。タンパク質やDNAなどのメチル化におけるメチル基の供与体としての役割も持つ。S-アデノシルメチオニンはメチル基転移酵素にメチル基を与える補酵素となり、自身はS-アデノシルホモシステインに変化する。アミノ酸の代謝やホスファチジルコリンのde novo合成などで働く。肝臓や関節の働きを助けるとしてサプリメントに含まれるが、過…

MUTYH

DNA中に溜まった8-オキソグアニンに対して誤って取り込まれ対合したアデニンを切り出すDNA修復酵素（DNAグリコシラーゼ）。MUTYHがミクログリアの活性化を引き起こすことでアルツハイマー病の発症に関与する。アルツハイマー病の発症前段階において神経新生の低下を伴ってミクログリオーシスを誘導することで記憶障害を引き起こすことが報告されている。タグ:

ポリグルタミン配列

遺伝子中のシトシン（C）、アデニン（A）、グアニン（G）が連なった塩基配列の単位。グルタミンの繰り返し配列。CAG。アミノ酸のグルタミンをコードする塩基配列。この配列が異常に伸長することが原因となる疾患をポリグルタミン病と呼ぶ。ハンチントン病や脊髄小脳失調症の原因タンパク質にはポリグルタミン配列が含まれることが多く、そのポリグルタミン配列中のグルタミンの繰り返し数が増えると病気を発症することが知られている。タグ:

6-アミノプリン ロイコン オロチン酸 ポリ(A)鎖 ビダラビン キサンチンオキシドレダクターゼ 放射線 デオキシヌクレオチド三リン酸 AUG 相補的塩基対 DNA プリン体 アデノシン シャルガフの経験則 翻訳 アデノシン二リン酸 ADP ヌクレオシド ATP デオキシアデノシン三リン酸 …

参考文献一覧

*1くすりの事典 2020年版 片山志郎 成美堂出版（2019/6/30）: https://amzn.to/3i8J1I1

ご意見・ご要望をお聞かせください。

アデニンに関する情報を検索

[学術機関を検索] [政府機関を検索]

Tweet