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アデノシンA2A受容体(adenosine A2A receptor : )

前脳基底部に局在する神経細胞発現するアデノシン受容体アデノシンが結合すると、腹側外側視索前野の活動を亢進させて睡眠を誘発する。*1

アデノシンA2A受容体に対する刺激は強力に催眠を促すが、副作用として低血圧徐脈が知られている。*2

アデノシンA2A受容体には少なくとも2つの不活性状態と3つの活性状態が同時に存在しており、その共存比率がリガンドの結合やGタンパク質の活性化状態に依存して変化することが報告されている。*3

タグ: 受容体 アデノシン 神経

*1睡眠覚醒調節の分子機構|研究内容|裏出研究室|筑波大学|国際統合睡眠医科学研究機構(WPI-IIIS): http://urade.wpi-iiis.tsukuba.ac.jp/ja/research/mechanism.php
*2国立大学法人 筑波大学 自然に近い眠りを誘う新たな不眠症治療薬の可能性 睡眠誘発物質アデノシンのシグナル伝達経路への新アプローチ: https://www.tsukuba.ac.jp/wp-content/uploads/181025lazarus-1.pdf
*3共同発表:Gたんぱく質共役受容体活性化の鍵となる仕組みを解明~受容体に複数の状態が共存することが明らかに~: https://www.jst.go.jp/pr/announce/20210320-2/index.html

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このページの最終更新日時: 2021-03-22 (月) 13:57:57