健康用語WEB事典

アバタセプト(abatacept)

サイトカインではなくT細胞を標的とする生物学的製剤CTLA-4-Igとも。商品名はオレンシア

T細胞の活性化を阻害することで、それによる炎症性サイトカインTNF-αIL-6など)の過剰な産生を抑え、関節リウマチの病態を抑制する。*1*2

また、アバタセプトは抗体産生抑制作用を持つことが報告され、直接B細胞マクロファージなどを抑制している可能性が示唆されている。破骨細胞に対する分化抑制やアポトーシス誘導作用を持ち、の破壊抑制への応用が期待される。*3*4

*1関節リウマチの内科的治療(分子標的治療:Bio&JAK阻害)|KOMPAS: http://kompas.hosp.keio.ac.jp/sp/contents/000715.html
*2オレンシア: http://www.twmu.ac.jp/IOR/diagnosis/ra/medication/biologics/orencia.html
*3長崎大学病院 第一内科 岩本直樹「Abatacept は一粒で二度おいしい!?」 CTLA-4Ig の様々な作用: http://www.med.nagasaki-u.ac.jp/intmed-1/case/data/2014/syoudoku_20140530.pdf
*4KAKEN — 研究課題をさがす | CTLA-4-Igの新たな作用を解析し次世代の治療標的の探索に繋げる基盤研究 (KAKENHI-PROJECT-15K09531): https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-15K09531/

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このページの最終更新日時: 2019-02-04 (月) 15:27:44