健康用語WEB事典

アビジン(avidin)

鳥類や両生類に由来するタンパク質卵白などに含まれ、ビオチン吸収を阻害して卵白障害の原因となる。

128個のアミノ酸から成るサブユニットを4つ持ち、各サブユニットは1個のビオチン分子に結合できるため、アビジン1つは最大4つのビオチンと結合できる。

アビジンは、ビオチンに対して極めて高い親和性を示す、鳥類および両生類の両群に由来するタンパク質であり、様々な真核生物学的プロセスにおいて作用する補因子です。*1

高い耐熱性を持ち、ビオチンを結合することによってさらに増強される。プロテアーゼによる変性に対しても抵抗性が高い。

対して分子中に多くのトリプトファンを含むため、酸化や光に対しては不安定とされる。*2

*1アビジン-ビオチン相互作用 | Thermo Fisher Scientific: https://www.thermofisher.com/jp/ja/home/life-science/protein-biology/protein-biology-learning-center/protein-biology-resource-library/pierce-protein-methods/avidin-biotin-interaction.html
*2卵白タンパク質の科学 東海大学農学部バイオサイエンス学科タンパク質化学研究室: http://www2.kuma.u-tokai.ac.jp/~nougaku/Bio/araki/egg.htm

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このページの最終更新日時: 2017-12-04 (月) 18:05:18