健康用語WEB事典

アミグダリン(amygdalin)

キョウニン杏仁)やウメ青梅)、モモなどバラ科サクラ属の未熟な果実・種子に含まれる青酸配糖体ビターアーモンドアーモンド油の主成分のひとつでもある。名前はギリシャ語でアーモンドを指す「アミュグダロン」が由来。レートリルとも。*1

アミグダリンの化学構造

アミグダリン自体は無毒だが、加水分解によってシアン化水素ベンズアルデヒドとなるため毒性が現れる。*2

青梅を摂取すると、含まれているアミグダリンは同じく青梅に含まれるエムルシン腸内細菌β-グルコシダーゼによって分解されシアン化水素が生成するが、熟した実や漬けたものではアミグダリンは消失するため問題とならない。*3*4

*1「健康食品」の安全性・有効性情報 アミグダリンについて: https://hfnet.nibiohn.go.jp/contents/detail678.html
*2シリーズ 「発掘!東工大の研究と社会貢献」 第5回 タンパク質の高性能分離法(SDS-PAGE): http://www.cent.titech.ac.jp/DL/DL_Publications_Archives/contribution05.pdf
*3国立大学法人 東京学芸大学 学芸の森 ウメ: https://www.u-gakugei.ac.jp/~planttgu/dokodemo/pc/008.htm
*4三重大学 総合情報処理センター 免許法認定公開講座「食物学特論Ⅰ」受講者の方へ: http://www.cc.mie-u.ac.jp/~lo20100/kasei/shokuhin/shokumotugakutokuron.htm

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このページの最終更新日時: 2020-01-22 (水) 11:30:29