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アムホテリシンB(amphotericin B : AMPH-B)

放線菌ストレプトマイセス・ノドサス)が産生するポリエン系抗真菌薬エルゴステロールと結合することにより細胞膜障害を起こす。商品名はファンギゾンハリゾン*1

アムホテリシンBの化学構造

動物細胞コレステロールとも結合することから、安全域は狭く、毒性など重篤な副作用が起こる恐れがある。*2

最近、インドにおける新型コロナウイルス感染者の多くに認められた致死性のムコール症を治療するために用いられた。*3

タグ: 放線菌 抗菌薬 抗生物質 コレステロール ムコール症

*1ファンギゾン注射用50mg: http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/6173400D1035_1_08/
*2微生物が生産する真菌細胞壁グルカン 合成酵素阻害剤 深在性真菌症治療剤を目指して 堀康宏: https://www.jstage.jst.go.jp/article/kagakutoseibutsu1962/39/3/39_3_154/_pdf
*3抗生物質が効く仕組みを解明―アムホテリシンBが真菌細胞膜に形成するチャネルの詳細構造― - 国立大学法人 岡山大学: https://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id976.html

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このページの最終更新日時: 2022-06-21 (火) 19:31:18