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がんやウイルス感染、活性酸素などの様々な異物(非自己由来の物質)によるストレスを感知して細胞内で形成されるタンパク質の複合体。免疫応答を誘導する自然免疫受容体が得た情報に基づいて細胞内で形成され、生体の防御機構である炎症応答の誘導に必須。インフラマソーム活性化の結果放出されるインターロイキン1βが病態に関与する疾患は数多く存在します。代表的なものとしては痛風やアルツハイマー型認知症などがありますが、他にもアレルギーや喘息、多発性骨髄腫、最近では、新型コロナウイルス感染症の重症…
アルツハイマー型認知症の進行を抑制する有機化合物。ロシアのコーカサス地方においてマツユキソウの球根から分離された三級アルカロイド。商品名はレミニール。アセチルコリンエステラーゼ(AChE)競合阻害作用やニコチン性アセチルコリン受容体(nAChR)に対するアロステリック増強作用、アミロイドβが原因となる神経細胞障害の抑制、記憶障害改善作用などを持つ。ブチリルコリンエステラーゼ(BuChE)に対する阻害作用と比較してAChEに対する選択性が高い。この選択性はリバスチグミンと比較し…
最も多い認知症(全体の約60%)。海馬の病変による記憶障害が顕著な認知症で、物忘れから徐々に進行する。遺伝によるものを家族性アルツハイマー病、遺伝によらないものを孤発性アルツハイマー病と呼ぶ。アルツハイマー型認知症とも。アルツハイマー病の発症は、まずアミロイドβが凝集して脳に沈着(老人斑)し、次に過剰リン酸化されたタウタンパク質が凝集して神経細胞内に蓄積して神経細胞が死滅していく。老人斑が脳に現れてから認知症を発症するまでに20年以上かかる。脳の神経細胞が通常よりも早く減少す…
脳の神経細胞が障害される疾患によって現れる、認知(記憶、思考、情動、知覚)の異常のこと。原因の違いによって以下の様に分類される。最も多いのがアルツハイマー病であり、認知症全体の約60%を占める。-アルツハイマー病(アルツハイマー型認知症)(60%)-脳血管性認知症(20%)-レビー小体型認知症(10%)-前頭側頭型認知症(10%)認知症によって現れる症状は中核症状とBPSDに分けられる。認知症の脳からはアミロイドβの凝集体とタウタンパク質の凝集体が確認される。これらの凝集体は…
アルツハイマー病などの認知症の改善薬。アセチルコリンを分解する酵素(アセチルコリンエステラーゼ)を阻害して脳内のアセチルコリンを増加させる。ドネペジル塩酸塩(塩酸ドネペジル)として使用される。商品名はアリセプト。エーザイ株式会社の杉本八郎を中心として開発された。杉本先生らは、認知症患者の脳内ではアセチルコリンという内因性物質の量が少なくなり、その結果記憶力が低下するという仮説を立てました。そこで、記憶改善には脳内のアセチルコリンエステラーゼというアセチルコリン分解酵素の働きを…
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