健康用語WEB事典

アロステリック制御(allosteric regulation, allosteric control)

酵素活性中心以外の部位に制御分子アロステリック因子)が結合し、その種類によって酵素の活性化や抑制を制御する作用。アロステリック調節アロステリック効果とも呼ばれる。*1

アロステリック調節は主に酵素の反応において使われ、酵素二量体以上の基質活性中心近傍の基質結合部位とは異なる場所に低分子物質を結合させ、2つ目以降のサブユニットの活性を変化させることをいいます。酵素活性中心以外の部分に対する基質との複合体形成により酵素のコンフォメーションが変化し、その複合体形成反応の平衡定数?酵素触媒活性が増減することを表現するのに用いられます。*2

アロステリック効果は、作用する因子(エフェクター)が酵素の調節部位に結合し、酵素の立体構造を変化させることに依る、阻害または活性化の作用。酵素の調節部位は、基質結合部位(活性中心)とは異なる部位。*3

*1ロイシンによるグルタミン酸脱水素酵素のアロステリック制御機構の解明 | 東京大学大学院農学生命科学研究科: http://www.a.u-tokyo.ac.jp/topics/2011/20111101-4.html
*2横浜市立大学医学部 解糖系: http://plaza.umin.ac.jp/ycumed/data/nagahara_hoko.pdf
*3昭和大学 生物化学部門 2年前期 生命活動を担うタンパク質(第4回)酵素の活性調節機構: http://www10.showa-u.ac.jp/~biolchem/H20-P2protein-4.pdf

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このページの最終更新日時: 2017-12-04 (月) 18:05:25