健康用語WEB事典

アントラサイクリン(anthracycline)

がん作用を持つ抗生物質の一種。乳がん卵巣がん血液腫瘍など多くのがんに対して用いられる。アンスラサイクリンとも。

副作用として用量(総投与量)依存性心毒性を起こす。心毒性により発症したアントラサイクリン心筋症5年生存率が50%以下と予後不良。*1*2

これの抑制のためにデクスラゾキサンが使用される。また、5-アミノレブリン酸も有効とされる。

アンスラサイクリンによる心毒性は2つあり、1つは、投与初期に出現する心毒性で、心膜心筋炎心電図異常などがあります。もう1つは心筋症であり、これは総投与量と関連があり、不可逆的な副作用です。*3

タグ: 抗生物質 抗がん剤 がん 心毒性

*1東北大学病院 循環器内科広報誌 当科の臨床研究 東北大学病院循環器内科 下川宏明: http://www.cardio.med.tohoku.ac.jp/class/heart/pdf/heart43.pdf
*2アントラサイクリン系抗がん剤による心毒性の仕組みを解明・治療法を開発 | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY): https://www.kyushu-u.ac.jp/ja/researches/view/833
*3【抗がん剤治療の主な副作用とその対応 Q&A】 抗がん剤は心臓に悪い影響がありますか?: http://www2.kuh.kumamoto-u.ac.jp/gairaichemo/manual-pdf/02_30.pdf

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このページの最終更新日時: 2022-11-03 (木) 15:17:32