最近更新された用語
イオンチャネルを参照。
関連する用語
ベンゼンとジアゼピンが結合した構造を持つ環式化合物。ベンゾジアゼピン系の化合物は、海馬に存在する受容体に結合して、抑制性神経伝達物質であるγ-アミノ酪酸の活性を高めることで、抗不安作用や鎮静、催眠、記憶の抑制(健忘)を引き起こす。副作用として依存症(常用量依存)、幻覚、錯乱、呼吸抑制、肝機能障害などがある。また、徐波睡眠(ノンレム睡眠)を減少させる。ベンゾジアゼピン系催眠薬を服用すると薬は血流を介して脳へ移行し、GABA受容体と共にイオンチャンネル複合体を形成しているベンゾジ…
抑制性シナプスの神経伝達物質として働くアミノ酸。GABA(ギャバ)とも表記される。前駆体はグルタミン酸で、グルタミン酸のカルボキシル基が外れた構造を持つ。血液脳関門を通過できないため、神経細胞内でグルタミン酸がグルタミン酸デカルボキシラーゼ(グルタミン酸脱炭酸酵素)によって触媒されて生成される。GABA受容体に結合して神経の興奮を抑える抑制性神経伝達物質として働く。神経終末から放出されたγ-アミノ酪酸がGABA受容体に結合すると、イオンチャンネルを介して塩化物イオンが細胞内に…
神経細胞の細胞膜内外のイオンによって生じる、刺激が与えられていない時の膜電位。通常、神経細胞の外側は血液や体液の主なイオンであるナトリウムイオン(Na+)の濃度が高く、内側はカリウムイオン(K+)の濃度が高い状態に保たれている。細胞膜には、これらのイオンを通す膜タンパク質(イオンチャンネル)があり、細胞の中は約 -60mV で安定している(-90 〜 -70mV程度とも)。
イオン輸送体として働く膜タンパク質のひとつ。イオンポンプとは逆に、イオンチャネルは濃度勾配に従ってイオンを細胞内外へ運ぶ。細胞膜の膜電位の変化が引き金となってチャネルの開閉が起こり、特定のイオンのみを透過させる。イオンチャネルが開くための刺激の違いによって以下のように分類される。-電位依存性イオンチャネル-リガンド依存性イオンチャネル-ATP感受性イオンチャネル(ATP依存性イオンチャネル)イオンチャネルが通すイオンの種類によっても分類され、例えば、シナプス後膜上に見られる、…
コメント・訂正・追記
ご意見・ご要望をお聞かせください。