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イノシトール三リン酸(inositol trisphosphate : IP3)

セカンドメッセンジャーのひとつ。イノシトール三リン酸受容体に結合し、シグナル伝達物質を受け取った細胞細胞質中のカルシウムイオン濃度の上昇を引き起こす。イノシトールトリスリン酸イノシトール-1,4,5-三リン酸とも呼ばれる。

イノシトール三リン酸の化学構造

細胞膜の構成成分であるホスファチジルイノシトール二リン酸PIP2)が、ホスホリパーゼCによって加水分解されることで生成される。*1

アメーバ様運動を行う細胞運動は、イノシトール三リン酸細胞膜上の特定の方向に偏って集積し、アクチン骨格系を制御することによって引き起こされる。*2

*1カルシウムイオンチャネル「IP3レセプター」の開口メカニズムを解明 | 理化学研究所: http://www.riken.jp/pr/press/2011/20110830/
*2ホスファチジルイノシトールリン脂質シグナルの自己組織化が細胞の自発運動を引き起こす仕組みを解明|生命科学研究のフロンティア|大阪大学 大学院生命機能研究科: http://www.fbs.osaka-u.ac.jp/gcoe/jp/events/achievement/post-30/

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このページの最終更新日時: 2020-03-25 (水) 08:51:56