健康用語WEB事典

イベルメクチン(ivermectin)

寄生虫駆虫作用を持つ16員環マクロライド系抗生物質フィラリアオンコセルカ症糞線虫症疥癬などに対する治療アベルメクチンジヒドロ体。商品名はストロメクトールメクチザン*1*2

構造の異なる2種類(イベルメクチンB1a、イベルメクチンB1b)が存在する。

イベルメクチンの化学構造

脊椎動物神経および筋細胞に存在するグルタミン酸作動性塩素チャネルに選択的に結合し、塩素イオンに対する細胞膜透過性を上昇させて寄生虫麻痺を起こして死滅させる。

RNAウイルスに対する抗ウイルス活性を有し、SARS-CoV-2の複製を阻害することが in vitro で確認されており、その感染症COVID-19)に対して有効である可能性が示唆されている。*3

*1ストロメクトール錠3mg: https://www.info.pmda.go.jp/go/pack/6429008F1020_2_05/
*2研究成果/大村 智 博士 ノーベル賞受賞記念: https://www.kitasato-u.ac.jp/nobelprize/research_result.html
*3動物薬が新型コロナウイルス感染症治療の救世主になるか? | 酪農学園大学動物薬教育研究センター: https://cvdd.rakuno.ac.jp/archives/3630.html

ご意見・ご要望をお聞かせください。


イベルメクチンに関する情報を検索
[学術機関を検索] [政府機関を検索]



添付ファイル: fileivermectin.png 閲覧数 677回 [詳細]

この用語を編集/画像添付
このページの最終更新日時: 2020-05-07 (木) 09:01:07