健康用語WEB事典

エキソサイトーシス(exocytosis)

細胞内にある小胞細胞膜の内側に融合して、小胞の中身を外部に放出するサイトーシス開口分泌や吐細胞現象とも呼ばれる。

分泌されるタンパク質などは、細胞内で合成された後、分泌小胞内に貯留されます。分泌小胞は、細胞質内を移動して細胞膜へと接近し、細胞膜と融合します。これにより、分泌小胞の内容物は細胞外へと放出されます。これをエキソサイトーシスと呼び、細胞膜と融合した小胞膜は、そのまま新たな細胞膜となります。*1

消化酵素神経伝達物質ホルモンの放出方法のひとつ。*2

エンドサイトーシスの逆の現象。細胞外基質の種々の成分はエキソサイトーシスによって分泌されたもの。*3

エキソサイトーシスの例として、小腸上皮細胞乳糜管への脂肪滴分泌がある。

タグ: 細胞 サイトーシス 細胞膜 小胞 分泌

*1共同発表:カビは一歩ずつ無限にふえる~菌糸が伸び続ける仕組みを解明~: http://www.jst.go.jp/pr/announce/20170516-2/index.html
*2東北大学大学院医学系研究科・医学部 脳機能解析分野 開口放出(エクソサイトーシス)とその調節: http://neuro.med.tohoku.ac.jp/japanese/education/class/exocytosis2011-8-0.pdf
*3弘前大学農学生命科学部 畜産学研究室(繁殖生理学分野) エキソサイトーシス ( 吐細胞現象 ): http://nature.cc.hirosaki-u.ac.jp/lab/3/animsci/text_id/Exocytosis.html

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このページの最終更新日時: 2022-08-17 (水) 07:15:58