健康用語WEB事典

エタノール(ethanol)

アルコールのひとつ。エチルアルコールとも。示性式は CH3CH2OH

エタノールの化学構造

グルコース酵母などによって分解するアルコール発酵により生じる。主に飲料の類に含まれるアルコールはエタノールである。飲料として摂取したエタノールは肝臓アセトアルデヒドを経て酢酸代謝される。

エタノール換算で1日に60g(ビール中ビン3本、日本酒3合弱、25度焼酎300mlに相当)以上摂取すると殆どの場合障害が起こる。酵素遺伝子には個人差があるため、これより少ない量でも起こる恐れがある。*1

また、消毒および殺用のアルコールとしても使用される。

皮膚常在細菌のなかで最も分離頻度が高い、表皮ブドウ球菌の形態変化は未処置では細胞壁及び細胞質に変化がなく、細胞表層も無構造の像がえられた。しかしながら、生菌細胞に消毒用エタノールを処理したところ細胞壁は断裂しており、細胞質内のタンパク変性が顕著に認められ、エタノールが細胞壁面より、細胞質内へ十分に浸透し細胞障害を与えて、死滅せしめたことが判明した。*2

*1アルコール性肝炎|KOMPAS: http://kompas.hosp.keio.ac.jp/sp/contents/000816.html
*2筑波技術短期大 消毒用エタノールの常在細菌に対する形態変化と生菌数の変動: http://p.bunri-u.ac.jp/lab23/esumi/BioMolChemAns.pdf

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このページの最終更新日時: 2018-09-16 (日) 09:40:00