健康用語WEB事典

エピプロフィン(epiprofin)

歯原性上皮細胞発現し、の成長に必要な遺伝子発現誘導やエナメル質の形成を行う転写因子KLF/SPファミリーに属する。

特にエナメル芽細胞に強く発現し、その働きを抑制したマウスでは、エナメル質の欠損をはじめとするの形成異常が報告されている。

の発生初期と発生後期では、異なる役割を果たすことが確認されている。

の発生初期においてエピプロフィンは、歯原性上皮細胞発現し、ShhFGF9?発現誘導を行うことにより、未分化歯原性間葉細胞(Nestin 陽性細胞)の増殖を促進させ、歯胚の成長に重要な役割を演じていることが分かりました。 また、発生後期では歯原性上皮に発現しているエピプロフィンが、Shh発現を誘導し、歯冠歯根の形態形成を制御していることが明らかとなりました。また、エピプロフィンは歯原性上皮細胞エナメル芽細胞分化誘導し、エナメル基質タンパク質であるアメロブラスチン(Ambn)発現を促進させ、エナメル質の形成を行っていることが解明されました。*1

*1平成 28 年 11 月 7 日 東北大学大学院歯学研究科 人工的に歯のエナメル質を形成することに成功 〜次世代のむし歯の治療や歯の再生への応用が期待〜 : https://www.tohoku.ac.jp/japanese/newimg/pressimg/tohokuuniv-press20161107_01web.pdf

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このページの最終更新日時: 2018-03-17 (土) 10:47:31