健康用語WEB事典

エボラウイルス(ebola virus)

エボラ出血熱の原因となるウイルスフィロウイルスに分類される。1976年にコンゴ民主共和国とスーダンで初めて確認された。自然宿主は複数種のオオコウモリと考えられている。潜伏期間は2日〜3週間と幅がある。*1*2*3

ヒトからヒトへの感染は、患者の血液体液による接触感染のみと考えられている。*4

変種が生まれやすく、大きく以下の5種類が確認されている。

  • ザイール型
  • スーダン型
  • レストン型
  • ブンディブジョ型
  • タイフォレスト型

エボラウイルスはマールブルグウイルスと共にフィロウイルス科(Filoviridae)に属する。短径が80〜100nm 、長径が700〜1,500nm で、U字状、ひも状、ぜんまい状等多形性を示す(旧版「エボラ出血熱とは」図2を参照)が、組織内では棒状を示し、700nm 前後のサイズがもっとも感染性が高い。スーダン株とザイール株との間には生物学的にかなり差がある。*5

*1PHP研究所 竹内薫 丸山篤史 白くて眠れなくなる遺伝子(2016/1/5)
*2国立感染症研究所 エボラ出血熱とは: https://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/ta/tick-encephalitis/392-encyclopedia/342-ebora-intro.html
*3九州大学 マールブルグウイルス・エボラウイルスの両方に結合する抗体とウイルス糖蛋白質 GP の構造を世界で初めて解明 抗体医薬や抗ウイルス薬、ワクチン開発につながる: https://www.kyushu-u.ac.jp/f/6112/2015_02_27.pdf
*4エボラウイルス病流行における生物医学以外の要因 足立拓也 東京都保健医療公社豊島病院 感染症内科: http://plaza.umin.ac.jp/~jsv/journal/v65-1pdf/virus65-1_083-088.pdf
*5国立感染症研究所 エボラ出血熱とは: http://www.nih.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/342-ebola-intro.html

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このページの最終更新日時: 2019-05-08 (水) 18:07:54